12時間で降雪120cm!道産子も驚く帯広のドカ雪

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記録的な大雪のニュース

2025年2月、帯広市で12時間に120cmという記録的な降雪がありました。観測史上歴代1位とのこと、雪に慣れている道産子の私でも、TVを見て「はあっ!?」と声を上げてしまうほどのニュースでした。

北海道建設部のウェブサイトに、道内市町村の積雪目安がありますが、帯広市は130cmとなっていました。ということは、ほぼひと冬分の雪が、12時間で降ってしまったということです。あり得ない……!

大量の雪が降ると……

これほど大量の雪が降ると、ありとあらゆるものが雪に埋もれ、道路もふさがり、日常生活はマヒ状態になりますね。外出しなければ済むかといえば、そういう問題でもありません。そのままでは玄関ドアも開かなくなりますし、暖房の排気筒が塞がれば不完全燃焼で命に関わります。

私も一晩で4~50cmの積雪というのは何度か経験がありますが、朝カーテンを開けた瞬間に、「どーすんの、この雪!」と途方に暮れる量ですよ。それが120cmなんて、考えただけで恐ろしいです。

気候の変化に不安を感じる

帯広での大雪当日、私の住む街では幸いそこまで多量の降雪はありませんでしたが、このところの気候変動には不安を強く感じます。同じことが、自分の街にもいつ起こるかわかりませんからね……。

最近は積雪量だけでなく、気温の変化も著しいです。これまで、厳冬期の2月といえば真冬日が当たり前。最高気温がプラスの4~5度になるなんて、昔は滅多にありませんでした。これも、温暖化によるものなのでしょう。

ただ単に暖かくなるからラッキー、ではないところが厄介です。降雪地域や、量のバランス、雪質が変わるなど、これまでの常識が通じなくなり、暮らし方にも影響が出ているのが心配です。

ウインタースポーツにも影響

ウインタースポーツの盛んな北海道では、小中学校でスキーやスケートの授業をするところが多いです。積雪量に応じて、地域によってどちらか選ぶ、というパターンですが、私はスキーもスケートも両方やる地域で育ちました。

スキー

雪が多く、寒さも厳しい街でしたから、学校のグラウンドに天然スケートリンクが毎年作られ、放課後も滑り放題。スケート靴を脱ぎ履きするのが面倒くさくて、スケート靴のまま凍った道路を滑って家に帰り、叱られたこともあるおてんばでした……50年前です、ごめんなさい。よい子は真似しないでね。(するか!)

しかし、今年は暖冬で学校リンクが作れない!という話を、いくつもの市町村で聞きました。グラウンドに水をまいても、気温が高くて凍らないのだそうです。

北海道の産業にも関わるかも

知人いわく、「おかげで、今年は子供のスケート授業がないのよ。“靴ひも係”の仕事がないのは楽だけど」

「靴ひも係」もしくは「靴ひも当番」とは、小学校の児童の保護者が、子供たちのスケート靴のひもをチェックする役目です。とくに低学年のうちは、スケート靴のひもをしっかり結ぶのが難しいので、保護者が交替で授業に参加して、お手伝いするのです。私も「靴ひも係」、何度もやりましたね~。

でも、このまま暖冬が続くと、いつかスケート授業もなくなってしまうのかも?

靴ひも係が不要で楽ね~、なんてお気楽な話で済むうちはいいですが、やがて北海道のウインタースポーツ界やリゾート産業などにも、影響が出てしまうのかもしれません。