トイレのヒーター位置で注意すべきこと
北海道など寒冷地では、セントラルヒーティングでパネルヒーターを設置されるお宅が多いと思います。
新築の際、居室のパネルヒーターについては位置を検討するでしょうが、トイレについてはどうでしょう?
トイレのヒーター位置については、あまり深く考えない人が多いのではないでしょうか。
でも、トイレのパネルヒーターは、位置によってお手入れのしやすさに影響しますので、意外な注意ポイントなんです。
パネルと便器は離して設置がおすすめ
トイレにヒーターを計画する際には、できるだけパネルと便器を離すのがおすすめ。
なぜかというと、トイレでは、パネルヒーターが傷みやすいと言われているからです。
水場のため湿気が多いだけでなく、尿や手洗い水の飛び散りもありますし、お掃除のため洗剤もよく使いますよね。水分や洗剤が、パネルヒーターにダメージを与えやすいからなんです。
我が家が以前暮らしていた家でも、ほかの部屋のパネルヒーターは問題なかったのに、トイレのパネルヒーターだけがさびてしまい、交換してもらったことがありました。
トイレのパネルヒーター、お手入れはどうする?
トイレのパネルヒーター、お手入れはどうすべきか業者さんに聞いたところ、
「湿らせたタオル(水気はよく絞る)で表面の汚れを拭き取り、その後乾いたタオルでカラ拭きする」のがいいそうです。水分が残ったままだと、さびの元になりますので、注意。
こまめにお掃除することで、パネルも長持ちさせられるとのこと。
ふだんのトイレ掃除では便器や床に目が行きがちですが、壁やパネルヒーターも忘れずに拭き掃除するのがよいようです。
便器とヒーターが近いと…
家の中の寒暖差が大きいと、身体に負担をかけます。昔の家はトイレや脱衣所が寒くて、冬に高齢者が倒れる…というケースもよく耳にしました。ヒーターを設置しておけば、そうした心配も減らせます。
便座に座った状態で、すぐ近くにヒーターがあると暖かそうですが、手入れの面ではNG。
パネルに尿や手洗い器の水ハネがかかりやすく、汚れやさびの原因になってしまいます。
便器のすぐ横に設置していると、スペースが狭く、拭き掃除がしにくいという欠点もあります。
そのため我が家でも、パネルヒーターの位置は便器横を避け、入り口ドアに近いところにしました。パネルの前にスペースが十分とれ、お掃除もしやすいです。
パネルヒーターのさびに注意
パネルヒーターのさびが進んで不凍液が漏れてしまうと、修理も高額に…。
ちなみにパネルヒーターのさびは、外側だけでなくパネルヒーター内部にも起きます。
内部を循環する不凍液にはさび止め成分が入っていますが、数年たつとその効果が弱まってしまうそう。
そのため、セントラルヒーティング利用の場合は、定期的に不凍液交換が必要になるわけです。
住宅設備は、修理・交換となると金額的にもかさむので、できるだけ長持ちさせたいですよね。
参考になれば幸いです。