ツーバイフォー住宅は音が響く?
面で構成されるツーバイフォー(2×4)工法の住宅は、在来工法に比べ、音が響きやすくうるさい、と言われます。
2×4工法で建てた家は気密性が高いため、外の騒音は入って来にくいようです。しかしその一方、室内の音が響いてうるさく感じる、という面もあるのでしょう。
また、とくに2階建ての家の場合、グラスウールなどで対策しないと階上の音が階下に響いてうるさいようです。我が家の場合は平屋建てなので、その点では心配ありませんでした。
ただ、平屋建ては屋根への雨音が気になるケースもあるとのこと。天井の断熱材(セルロースファイバー:吸音の働きもある)を少し多めにしてもらいました。
トイレットペーパーホルダーの音が気になる
我が家に関して、音で一番気になったのは、実はトイレットペーパーホルダーの音でした。
リクシルの「棚手すり(L型)」に組み込みのホルダーを使っているのですが…このホルダー、勢いよく紙を回すとガラガラ音を立てます。この音が思いのほか響くんです。
トイレの隣に位置する部屋では、とくにダイレクトに響くため、夜遅くなどペーパーを巻き取るのにそーっとやらないといけません。
棚手すり自体は、デザインもすっきりしていて、気に入っているのですが…。
ペーパーも2ロールセットできるし、ちょっとした小物も置けるし。音だけがちょっと残念。
トイレの隣は、居室以外のスペース(クローゼットなど)を設けるべきでした。
水を流す音もけっこう響きますし、プライバシーの面からも、トイレには音の問題が関わってきます。位置についてはよく検討されることをおすすめします。
平屋には関係ないけれど…吹き抜けも音の面では問題あり
以前、スウェーデンハウスのモデルハウスで体験宿泊をしたことがあります。
スウェーデンハウスはツーバイフォーに近い工法のため、同じように音が響くと聞きました。
実際滞在してみて、確かに多少響く感じはありましたね。
ただ、私としては吹き抜けを通して聞こえる音のほうがずっと気になりました。1階リビングでTVを見ている音が、2階の寝室まで届きます。これでは、家族の誰かが早く寝たい時にも静かに寝られない…この体験宿泊を通して、「吹き抜けは絶対やめよう!」と思ったほどでした。
吹き抜けって、見た目には開放感があって素敵なんですけどね。我が家の場合は平屋なので、どっちみち吹き抜けは関係なかったんですが…。
あ、スウェーデンハウスの建物のつくり自体はとてもよかったですよ。我が家は予算的に断念しましたが…。
結局、音の問題は距離や壁、吸音材の有無が影響するのだと思います。2×4だから…というより、間取りや断熱材で工夫するのがよいのではないでしょうか。