北海道の暖房事情今昔~”寒い部屋“が消えた理由

ストーブ住宅設備

年末年始の冷蔵庫はぎっしり…

年末年始って、食材の買い出し後、冷蔵庫がパンパンになりませんか?お刺身などの生ものや、飲み物、作り置きの料理など、冷蔵庫に入れておきたいものがたくさんあってスペースが足りない!無理してぎゅうぎゅうになっちゃった…という経験をお持ちの方も多いのでは?

この時期、真冬日となる北海道では、一時的なら「外に置いておく」という荒技が使えます。ベランダや風除室などに食材を置いたり、雪の中に缶ビールを突っ込んでおいたり…。

ただし温度によっては冷凍品が溶けたり、逆に冷蔵品を凍らせてしまったりという失敗もありますので、あまりおすすめはできません。あくまで「どうしても」というときの緊急措置ですね。

昔の家には「寒い部屋」があった

北海道でセントラルヒーティングが普及したのは、ここ20年ほどだといいます。

私が子供の頃は、暖房といえば、石炭や灯油を燃料としたストーブでした。

そんな時代には、だいたいどこの家にも「寒い部屋」と呼ばれるスペースがありました。

たとえば家の北側の部屋とか、あまり使っていない和室なんかで、暖房も入れていない部屋…。

屋内なのに、冷蔵庫なみに寒いんです。おそらく室温も10度以下だったのではないでしょうか。冬場には、そういう部屋に箱入りのみかんやりんご、お餅なんかが置かれていました。

セントラルヒーティングが一般化した今日の北海道では、そんな「寒い部屋」のない家も多くなりました。全室暖房なので、トイレも玄関もほんのりと暖かいのが当たり前。食品を保存するのに適した低温の部屋は、失われつつあります。

たとえば12月のある日、我が家であちこち計ってみましたら、屋外で気温マイナス2度の日に、風除室は9度、玄関19度、リビングは22度。

床下収納庫でも14度、という結果でした。じゃがいもなんかを入れておいたら、芽が出てしまいそうです。

北海道は冬でもTシャツ姿でアイスクリーム?

私は東京で暮らしていた時期もありますが、東京にいたときのほうが、室内では寒かった記憶があります。暖房器具がこたつや電気ストーブだったので、暖房器具の近く以外は寒かった…。

だから「北海道の家では、冬でもTシャツ姿でアイスクリームを食べる」というのは、あながち嘘でもないですね。家自体が高断熱でセントラルヒーティング。冬でも室内は暖かく乾燥しています。アイスクリームがおいしいのも当然かも。

まあ最近は省エネ意識の高まりで、暖房も控えめですが…。昔の暖房は、細やかな温度設定ができなかったため、いったん暖めると暑いくらいになっていたせいもあるでしょう。

いま我が家はエコジョーズ(リンナイ)を使っています。タイマー予約ができ、起床時間や帰宅時間に合わせて部屋を暖めておけるので、快適です。夜間などあらかじめ設定した時間帯に、自動的に抑えめ運転にできる省エネ設定もあって、便利だと思います。

外なら何でもガチンガチンに凍る

北海道の場合、冷え込みのきつい夜間、外にモノを置いておくとガチンガチンに凍ります。冷凍庫なみの温度になるためです。

これが役立つのが、生ゴミの保管時。

年末年始のゴミ収集のお休みの時期には、生ゴミの袋をしっかり縛って、物置に保管しています(外にそのまま放置はダメですよ!野良猫なんかに荒らされます)。

凍ってしまうので、ニオイが全く出ません。寒さは困るけれど、この点に関してはありがたいです。

樹氷

私が子供の頃には、母が食べ物を「凍らせないように」冷蔵庫に入れると言っていましたっけ…。下手に玄関先に野菜なんか置いておくと、凍ってしまうこともあったためです。

それに比べて、今の家の暖かいことといったら…テクノロジーに感謝~

考えてみれば、家に求める機能のなかで、「あたたかさ」が占める割合って、とても大きいと思うのです。寒冷地ならなおさら…。心と体の健康を守るために、あたたかさって、大事ですよね。

新しい年、皆があたたかい場所で、安心して暮らせますように…。皆さんよいお年をお迎えください。