壁から突き出たケーブルは何?
新築時、家の大枠ができあがると、電気配線などの工事がすすみます。ある日、現場を見学中、壁の外にニョッキリと、黒いケーブルが突き出ているのに気がつきました。
「これ、何ですか?」現場の職人さんにたずねると、
「電気のケーブルですよ。電気会社のスマートメーターがつくんです」とのこと。
けっこう太いケーブルだったのが気になり、「スマートメーターとは?」とネットで調べてみました。
スマートメーターとは
スマートメーターとは、新しいタイプの電気メーターで、通信機能がついています。つまり、電気使用量等のデータを定期的に(およそ30分に1回?)電力会社に送っているようなのです。ということは、壁に携帯電話がくっついていて、電波を発しているのと同じでは?
海外では、スマートメーターによる健康被害を訴えている人もいるようでした。
スマートメーターがつくという位置は、寝室のベッドの近く。枕元といってもいい場所です。
「ちょっとこれは…」急に不安になった私。
ハウスメーカーさんに確認したところ、メーターは検針等の都合で、ふつうは道路から近い位置につけられるらしいです。とくに確認されなかったのは、メーターの位置など気にする人はあまりいないからでしょう。よく見ると、詳細図面には確かにメーターらしき記号が書かれていました。
「ここ、枕元に近いんです…。何とかなりませんか?」
相談してみたものの、すでに配線工事は済んでおり、これを変えるとなると大ごとになってしまいます。
そこで私は、電力会社に問い合わせをしてみました。電力自由化で、北海道ガス(北ガス)の電気を利用する予定でした。
電力会社に問い合わせるも…
北ガスに電話すると、カスタマーサービスいわく、
「北ガスの電気をご利用いただくには、スマートメーターが必要です」
あちゃー。ならば北ガスの電気をあきらめて、北海道電力にすべきか。そうすれば旧タイプのメーターを使えるかも。今度は、北海道電力に電話してみます。
「新築の場合は、最初からスマートメーターですね…そもそも、旧タイプの電気メーターをお使いの場合でも、数年以内にすべてスマートメーターに切り替えの予定なんです」…がーん。万事休す。
アルミ貼りのボードに変更
何とかならないのか、あれこれ調べてみても、電気を使うためにはスマートメーターをつけざるを得ないらしい…。ただ、いくつか「アルミで遮蔽」というキーワードが出てきたので、ダメ元でハウスメーカーに相談。室内に貼る石こうボードを、アルミ貼りのボードにしていただきました。
スマートメーターのつく壁面だけなので、気休めにしかならないかもしれません。でも、わずかでも影響を減らせるなら、と考えました。
影響はよくわからないけれど…
スマートメーターがどのくらい危険なのか、素人の私にはよくわかりません。電力会社はもちろん「電磁波は規制値以下です、問題ありません」と言います。でも、これってアレルギーとおんなじで、まったく平気な人もいれば、影響がある人もいるのではないでしょうか。
これから長い期間、暮らしていく家です。新築にあたっては、シックハウス症候群に配慮した建材の使用など、気をつけてきたつもりでした。
しかし…スマートメーターのことまでは知りませんでした。もっと調べておけばよかった、と反省するばかりです。
そして自宅完成後に、まだ心配が残っていた私は電磁波測定をお願いしました。続きます…