「見せる収納」を楽しむには気力と体力が要る?!50代からのインテリアを考える

インテリア インテリア

※当ブログのリンクには広告が含まれています。

先日、インテリアが対照的な二軒のお宅を、続けて訪問する機会がありました。

一軒目は、40代で子育て真っ最中のご家族のお宅です。
そしてもう一軒は、50代後半のご夫婦のお宅でした。

小物たちに囲まれた暮らし

一軒目の奥様は雑貨が大好きで、かわいらしいグッズをたくさん集めています。

明るいナチュラルテイストのお宅のあちこちに、カラフルな雑貨がディスプレイされていました。

ハーバリウムとブーケ

小物ひとつひとつが、どれもかわいらしく、しゃれたものばかり。

お子さんの描いた絵や工作も飾られ、楽しげな生活感であふれていました。

モノは多かったですが、お掃除は行き届いていて、きれいに整えられています。
ちょうど、賑やかな雑貨ショップに来たような感じでした。

見せる収納、というフレーズを時々聞きます。
生活必需品や雑貨を、棚や引き出しに収納せず、そのままディスプレイする方法です。

一歩間違うと単なる“出しっぱなし”になってしまうので、センスが問われるところでもありますが…

上手に取り入れれば、ワクワクした楽しい暮らしを演出できるので人気があります。よく雑誌などでも取り上げられていますね。

極力モノを減らした暮らし

そして二軒目のお宅。

夫婦二人がゆったりと過ごせるよう、極力モノを減らし、空間を生かした暮らしをされていました。

LDKには広い食卓と、シンプルなソファ。そしてリビング横には、ほとんどモノのない和室。

和室

どの部屋も、いざとなれば車椅子でもゆったり通れそうな動線が確保されています。

インテリア雑貨はごく数をしぼって、家のポイントになるところにぽつん、という感じで飾られていました。

雑貨そのものだけでなく、周囲の空間も含めてディスプレイ…という趣でした。

観葉植物

どちらのお宅も、それぞれに違った素敵さがありましたが…。
見比べてみて、私には思うところがありました。

にぎやかインテリアVSすっきりインテリア

一軒目のお宅で、見るもの見るもの「わぁ可愛い!」とか「これ素敵!」とか思ったせいか、私は後でちょっと疲れてしまいました…。目から入る刺激が多かったせいかな…と思います。

二軒目のお宅はモノが少ないので、自然と、相手の表情や窓辺の景色に目が行きます。

同じように話をしているのに、二軒目のお宅のほうが、ゆったりと感じ、話の内容もしっかりと心に残った感じがしました。

窓のそばのテーブル

こんな風に思うのも、自分が年をとったせいかもしれません。

若い頃なら、目から入る刺激が多くても、さほど気にならなかったことでしょう。

でも、年齢を重ねた今、自分の脳と心の処理能力は、やはり落ちてきているのかも。

ふだんの暮らしを快適にするには、できるだけ処理すべき情報を減らすほうが、負担が軽くなるのでは…と思いました。

多くのモノを管理するにはエネルギーが要る

たくさんのモノ・コトと向き合うにはエネルギーがいります。掃除するにしろ、愛でて手入れするにしろ、時間も手間もかかります。

多くのモノを目にして、私は無意識にその負担を感じていたのかな、だから疲れてしまったのかな…とも思いました。

逆に言えば、「若くて元気なうちなら、モノが多い暮らしも楽しめる!」ということなのでしょう。

好きなモノたちに「ときめき」をもらいながら暮らすのは楽しい!

でも、やがて自分の体力・気力が追いつかなくなったとき、あふれるモノたちは手入れされず「放置」されてしまうことになります。

そうなる前に、徐々に手放していかないとな…って。

50代という年齢は、そうしたことに取り組むのに、よい時期なのかもしれません。

これからは、少しずつモノたちからの卒業を、考えてみようと思います。