「風水」との出会い
私が「風水」という言葉に出会ったのは、もう20年以上前、TVや雑誌でもおなじみのDr.コパさんが書いた、一冊の本でした。
「家相」という言葉は知っていましたが、そこに加えて間取りやインテリア、カラーコーディネートに関わる「風水」はとても興味深く、私もずいぶん暮らしに取り入れました。
ご利益があったかどうか、ですか?…そうですね、風水と出会ったあと、よく懸賞に当たったりはしていましたね。宝くじの高額当選は残念ながらまだですが…。
よい出会いにも恵まれ、家族が元気に暮らしてこられたのは確かなので、ご利益といえるかもしれません。
そんな私ですから、「マイホームを建てるなら、家相や風水も取り入れたプランにしたい!」と当然のように考えたわけです。これまでもたくさん、風水や家相の本を読んできましたが、家づくりにあたっては、ネットも含めいろいろと調べました。
家相や風水をどう考えるか
ただ、家相や風水を用いて100%吉相の家をつくるというのは、非常に難しいです。
たとえば、トイレやお風呂などの水回りは、基本的に、「ここに配置すれば万事OK」とはいきません。できるだけダメージの少ない場所に、という方法しかないようです。(離れにすれば可能のようですが、現実的ではないですね)
また、風水や家相にはさまざまな流派があり、考え方や解釈が異なる場合もあります。たとえば方位の決め方も、地図上の北を基準とするか、磁北を基準とするかなど違いがあり、調べれば調べるほど「どうしよう~どれを信じたらいい?」状態になってしまうわけですね。
結局私が選んだ方法は、「できるだけ合理的と思われる内容を中心に、自分たちにあった方法で取り入れよう」ということでした。
住環境をよりよくする知恵として
家相や風水というのは、中国や日本の気候風土に応じた、土地や住環境にまつわる知恵をまとめたものではないか、と私は考えました。
風水の「風」は風の流れ、すなわち通気・通風。「水」は水の流れ。川や雨だけでなく、家という視点で考えれば水回りの扱いにもつながります。どちらも家のつくりや適切な維持に関わってきます。
たとえば北東の鬼門。冬は冷たく強い季節風が吹きつけます。玄関を配置すれば、家のなかに冷気が入りやすくなるでしょう。また南西の裏鬼門は、夏場は暑くムシムシします。そこにキッチンなどを持ってくれば、食べ物がいたみやすくなったり、健康を害したりもするでしょう。
そういう状況を避けることは、家を長持ちさせ、家族の健康を守る知恵であったにちがいありません。
やみくもに「〇〇をこちらの方位にすると運が悪くなる…」と恐れるのではなく、よりよい住環境を手に入れるために賢く利用する、というスタンスがよいのでは…と私は思いました。
そこで、自分なりの基準とする参考書籍を2冊決めました。その2冊については、次回にご紹介します。