羽アリに噛まれた!
ある日の夜遅くのこと。家族が「羽アリに噛まれた!」と、殺虫剤片手に自室から出てきました。
足のアキレス腱のあたりを噛まれたらしく、「痛かった、毛をブチッと抜かれる感じ。まだジンジンする」とのこと。
見ると、殺虫剤をかけられた羽アリが床でのたうっていました。頭からお尻まで、長さにして6mmくらいです。

ヒアリだったらどうしよう!?
「なんか赤っぽいね、このアリ」
「まさか、ヒアリじゃないよね?」
「ええっ、ヒアリ?」
刺されると命に関わることもあるという、南米原産の毒アリ「ヒアリ」。北海道内でも、数年前に苫小牧で確認されたというニュースを聞いたことがありました。
「もしヒアリなら一大事!役所に通報しないと、だよね」
すでに、羽アリは殺虫剤で動かなくなっていました。直接触れないように、そーっと割り箸でつまんでラップにくるみ、小さいジッパー袋に入れました。
あわててネットを検索して、写真を確認。
「うーん、ちょっと似てる気がする……」
受診もできず様子を見るのみ
噛まれたところはとりあえず流水で洗い、様子を見ることに。夜中なので、すぐに病院を受診することもできません。
激しいアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起きるとすれば、刺されて30分程度くらいというので、しばらくはあまり動かず、静かに座っていてもらいました。
急に具合が悪くなったら救急車か?……とドキドキしながら1時間ほどが経過。
幸い痛みも治まっているというので、とりあえず就寝することにしました。
ひと晩経過後……
翌朝、体調には変化無し。痛みや腫れもとくに無いというので、一安心です。
でも念のため、羽アリを市役所に持っていって、調べてもらうことにしました。
市役所の環境課で見てもらうと、担当の方いわく「おそらく、ヒアリではないですね」とのこと。詳しく調べないと断言できないが、「ハヤシケアリ」という種類ではないか?ということでした。羽アリは、担当の方にそのまま預けました。
アリの見分けは難しい!
ヒアリの特徴としては、体長2.5~6mm、体全体がつやつやした赤茶色であること。また、アリの胴体は頭・胸・おしりと3つのパーツに分かれていますが、胸とおしりの間(くびれの部分)に2つの小さなこぶがあるらしいです。
でも、アリはそもそも小さいので、2つのこぶがあるかどうかを判別するのは非常に難しい!動いていればなおさら、じーっと観察することなどできませんからね。
今回、ネットでいろんなアリの写真を見ましたが、アリと言ってもものすごくたくさんの種類がいるんですねぇ!素人には見分けがつきません。まずは、ヒアリでなくてホッとしました。



