自然豊かな北海道では住宅地と森が隣り合わせ…これならクマが出るのも当然

北海道暮らしノート

野生動物との遭遇は日常茶飯事

自然豊かな北海道にはたくさんの野生動物が住んでいます。

我が家の近くでも、ゴミ置き場にキツネがうろついていたり、雑木林のある公園でエゾシカに遭遇したりということはよくあります。

普通の住宅街ですよ。人里離れた場所でもないのに…。

「わぁすごい、私も見たい!」と北海道外の知り合いに言われたこともありますが…エゾシカだって、近くで見れば大きくて驚きます。目線の高さが同じくらい…足がすくみました。自動車や列車と衝突したという話も、よく耳にします。

住宅街でもヒグマ出没注意

鹿ならまだしも、もしヒグマに出会ってしまったら命に関わります。襲われたら勝てる見込みはありません。

「ヒグマに背中を見せて逃げるのは最悪。あわてず、そっと後ずさりをせよ」と言いますが、そんなことがとっさにできる人がどれだけいるでしょう…。

私が住む街でも、ヒグマの目撃情報が続いたことがありました。付近の学校では登下校の際、集団登校や保護者の送迎が必要になるなど、しばらく騒ぎになりました。

しかし、ヒグマが駆除されたというニュースがあると、自治体などに「クマがかわいそうだ」「駆除じゃなくて山に放せ」などの抗議が多く寄せられるそうです。そのほとんどは北海道外からだといいます。

ヒグマは日本最大の陸上動物です。鋭いカギ爪で攻撃されたらひとたまりもありません。そんなクマが自宅の近所に出たら…「かわいそうだから駆除するな」なんて言えるでしょうか?

野生動物に餌付けをしてはいけない

道端やコンビニのゴミ箱に捨てられた食べ物、畑の作物…「人間のいるところにはおいしいものがある」と学んでしまったクマは、何度でも人里にやってきます。人間を怖がらなくなってしまうのです。

観光客が写真を撮ろうと近づくなんて、もってのほかです。なかには餌で気を引き、いい写真を撮ろうとする人さえいるそうですが…下手をすると自分たちが“餌になる”かもしれないのですよ…!

気安く近づくことは、クマを人慣れさせ、地元の住民を危険にさらす行為なのだと知っていただきたい…。観光客の気まぐれでやったことが、あとあと大きな事故につながるかもしれないのです。

また、小さくて可愛らしいキタキツネやエゾリスにも、危険な寄生虫がいると言われています。野生動物には近づかない・触らないのが一番です。

住宅地と原生林が隣り合っているのが北海道

北海道の場合、一般的な分譲住宅地であっても、原生林が隣接…ということが少なくありません。

Googleマップの航空写真を見れば、よくわかります。住宅地のすぐそばに濃い緑のエリアが広がり、そのまま山間部につながっている…そういう場所がたくさんあるのです。札幌のような大都市でも同様です。野生動物が出てくるのも不思議ではないですね。

自然が豊かなのは北海道の大きな魅力です。しかし自然の豊かさは、暮らしに不便さや危険をもたらすこともあります。

北海道に憧れて、移住を希望される方もいるでしょう。いざ来てみて後悔…ということにならないよう、冬の厳しさ、野生動物との関わりなどにも、心の準備をお忘れなく。