相続で人生設計が狂う?
還暦を過ぎ、相続という言葉が人ごとでなくなった私ですが、先日、衝撃を受けた本がありました。
マイナス相続サバイバルガイド、という本です。
「遺産相続」と聞けば、TVドラマでお金持ちの一族がもめているシーンを思い浮かべる……そんな人は私だけ?
庶民には関係のない話、と思っている方、いませんか?
しかし、実際には「相続問題は一般庶民、しかもお金がない人ほど、重要な問題では!」とこの本を読んで思いました。
相続は、亡くなった人のすべての財産を受け継ぎます。売却もままならない、田舎の家や土地など“負動産”も、借金も、すべてです。
財産どころか、とつぜん借金を背負わされたら、どうします?こつこつとささやかな暮らしを……なんて人生設計は、吹き飛んでしまいます!
もし無借金でも、不動産を受け継げば、固定資産税がかかります。管理もしなければなりません。火災保険をかけたり、草刈りをしたり、遠方の空き家に足を運べば、交通費もかかります。ほしくもない不動産を所有したばかりに、お金だけが飛んでいくのです。
相続放棄という手段
そんな災難を避けるためにできることは、相続放棄という手続きです。しかし手続きには期限があります(たった3ヶ月!)。
また、相続後の行い(亡くなった人の財産を処分するなど)によって放棄できなくなる場合があるため、いざという時のために知識を持っておかねばなりません。
最近は配偶者や子のいない「お一人様」が増え、相続人が兄弟や甥・姪など、ふだんつきあいの少ない親族というケースが多くなっているそうです。会ったこともない、顔も知らないおじ・おばの相続に、ある日とつぜん巻き込まれる……ということもあるのです。
そんなことが起きた時、できることは司法書士などプロに頼ることでしょうが、それなりにお金がかかります。
前もって備えができていたら……という後悔をしないために、最低限の知識を頭に入れておくことが、きっとあなたの人生を救うはずです。
相続対策は皆必要
また、借金などマイナス相続でなくちゃんと財産がある場合でも、うかうかしていられない事情があります。
というのも、問題となるのが「認知症」。
高齢化に伴い、認知症を患う人も増えています。親はもちろん、自分も認知症になってしまったら、遺言や相続対策はできなくなってしまいます。だから、元気なうちに、早めに対処することがだいじなのです。
「マイナス相続サバイバルガイド」は、こうした内容について、実例もまじえてわかりやすく解説しています。項目ごとに具体的な説明があるので、何をすればよいか理解しやすいです。
親・親族などの相続に備えるのはもちろん、自分自身の相続を考えるためにも、一読をおすすめします!



