マイホームの立地、今後どうなる?
先日、地価公示のニュースを新聞で読みました。
2024、北海道で値上がりしているのは、半導体の工場(ラピダス)新設で沸く千歳市やその周辺。需要が高まり、伸び率が高くなったようです。
自分が住む街、今後発展するかどうかは、気になりますよね。マイホームを購入するなら、なおさらです。
今後の展望を知る一助になるのが、「立地適正化計画」です。
「立地適正化計画」とは、都市全域を見渡したマスタープランです。これは、自治体が街づくりをする上で、公共交通や医療・福祉などの街の機能をどこに配置するかを考えるための大切なプラン。つまりこの計画を知ることで、今後の街の姿が想像できるというわけです。
「立地適正化計画」とは
日本はこれから人口が減少することが予想され、コンパクトな街づくりが推奨されています。「住宅地はここを中心に」「商業施設はこのエリアに」というプランに沿って、効率的に開発誘導がされていくということです。
逆に言えば、そのエリアから外れたところは、さびれていく可能性大!?
住宅をつくるということは、水道や電気・ガスなどのインフラも整備する必要があります。住宅がまとまって建っていれば、インフラのコストも抑えられますが、人里離れたところだと、そうもいきません。コンパクト・シティをめざす自治体にとっては、設置や維持管理コストが重荷になってしまいます。だから、一定の範囲内に開発を誘導しよう…というわけです。いわば、今後発展させたいエリアの線引きが行われるということ。
そうなると、そのエリア外の不動産は、価値が下がってしまうかもしれません。
不動産購入時には、チェックしておいたほうがよさそうですね。
立地適正化計画を知る方法
ネットで、「○○市(該当する自治体の名前) 立地適正化計画」と打ち込んで検索すると、市役所のホームページなどで見ることができます。私の住む街でもPDFで見ることができました。
細かく見ていくと、いま住宅が立ち並んでいるエリアでも、居住誘導エリア外になっているところもありました。街の外れのほうだとか、浸水・土砂災害などのリスクがあるところでした。
ちなみに我が家の位置は、「良好な住宅地の形成・保全を図る」エリアとなっていました。とりあえずは安心…。(ただ、あくまで「計画」ですからね、いずれ変更ということもあり得ます)
住み替えを考えているならぜひチェックを
この「立地適正化計画」、街づくりのためのプランなので、現状分析や住民のデータなどが資料として載っていることもあります。
今後の人口推移予測や、エリア別高齢化率、暮らしやすさのアンケート結果など…。公共施設の位置や交通路線の概要がまとめて掲載されているところもありました。
マイホーム建築や、移住を考えているなら、ぜひチェックしたい資料です。
「立地適正化計画」、住みたいエリア探しに、きっと参考になると思いますよ!