ネット銀行のトークンを更新
ネット銀行で使う、トークンってご存じですか?セキュリティ向上のため、ワンタイムパスワードを表示する小さな装置です。銀行によって形が違い、カード型や、小さなキーホルダーみたいなタイプがあります。
先日、そのトークンを更新しました。というのも、ログインした際に、「トークンの更新予定日が過ぎています」と表示されたから。バッテリーが減ると番号表示ができなくなって、振り込みなどに支障が出るといいます。
ネットで申し込みをして、家に新しいトークンが郵送されてきました。
ログインして、利用登録をして、完了。
で、これまで使っていたトークンをどうする?

不燃ゴミで出せる?
銀行からの説明書には、「トークンはリチウムコイン電池を内蔵していますが、不燃ゴミとして廃棄できます(念のためお住まいの自治体の指示をご確認ください)」との文言が。
でも「自治体に確認を」ということだったので、地元の担当部署に電話してみました。
「リチウムコイン電池使用のトークン、不燃ゴミで捨てていいですか?」
「リチウム電池?あー、ウチで収集はできません、産業廃棄物の業者さんの電話をお伝えしますから、そこで聞いてください」
ええ!?
産廃業者さんに電話してみると、「リチウムイオン電池だと、一般の収集には出せませんね。うちの会社で回収にうかがいます。費用はだいたい千円前後です」

廃棄に千円?!
うそーん!こんなちっこいトークン捨てるのに千円て!
「銀行さんの説明には、不燃ゴミでOKとありましたよ……?」とさらに確認。しかし担当者は申し訳なさそうに、「いやぁ、リチウムイオン電池はねぇ……」
(ん?ちょっと待って!)私はふと、あることが気になって、確認してみました。
「トークンに入っているのは、“リチウムコイン電池”ですけど……。」
「……ん?充電できるやつですか?それとも、できないやつ?」
「充電はできません。使い切りです。万歩計みたいな、数字が出るだけのキーホルダーみたいなやつです」
「あぁ、ごめんなさい、それなら一般の収集に出せます!ただし、不燃ゴミではなく、有害ゴミとして別に出していただければ」
なんと、いわゆる乾電池やコイン電池と同じく、一般の収集日に回収できるというじゃありませんか!?ちゃんと確認してよかった!
「リチウムイオン電池」?「リチウムコイン電池」?
後でよく調べてみると、「リチウムコイン電池」は、充電できない「一次電池」というタイプ。よく車のキーレスエントリーやリモコンなどに使われている、平べったいコイン型電池です。
「リチウムイオン電池」は、「二次電池」と呼ばれ、何度も充電できるタイプ。ポータブル電源や電動工具類に使われているもので、そちらは回収できないってことだったようです。
自治体の担当者は、私の言った「リチウムコイン電池」を「リチウムイオン電池」と思い込んで、「収集できません」と言ったのでしょう。
今は自治体によってゴミの分別が細かいですから、難しいですね。どのカテゴリーで出すかは、お住まいの役所にご確認ください。でも、「トークンはリチウムコイン電池、充電できないタイプです!」としっかり確認することをおすすめします!