変形地に家を建てると…
家相や風水では凶とされる変形地…。実は、我が家の敷地は変形地です。
(以前の記事はこちら↓)
今回は、「変形地だと、こういうこと、あるよね…」ということについてあらためて考えてみました。
我が家の例だけでなく、これまでに他で見聞きしたことも含めています。
※ちなみに変形地とは、旗竿地、三角形・多角形・台形・いびつな形の土地などです。「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い敷地や、傾斜の大きい土地も含めることがあります。
玄関アプローチが悩ましい
変形地だと、建物を道路や隣家に平行に建てられないことも多いです。近隣の家ときれいに並ぶことができず、他の家とは違う方向を向かざるを得ないとか、土地の状況によって玄関の位置に制限がついてしまうことがあるのです。
結果として、玄関がわかりにくかったり、玄関へのアプローチが長くなったりします。
玄関が道路からわかりにくいと、訪問者に不親切なだけでなく、防犯上も人目が届かずデメリットですね。
風の影響
変形地だと、隣家との位置関係によっては不規則に風が強まったり、渦を巻きやすくなったりすることがあります。その結果、思わぬ場所に落ち葉やゴミ、冬なら雪が吹きだまることも…。
「ああ、あの○角形の土地の人」と言われる
特徴的な形の土地は、近隣でもよく知られていて、ランドマークのようになっていたりします。そのため、引っ越し挨拶に行くと「あ、あの○角形の土地のところ…」などと言われがち…。(場所がわかりやすいというのはメリットかもしれませんが)
「三角の土地は凶」などという話は比較的知られています。迷信や言い伝えを気にする土地柄だと、「なんでそんな土地を買ったのか」などと口出しされることもありそうです。(余計なお世話ですけどね…)
雪かき・草取りが大変
旗竿地は、路地部分を自分で除雪しないといけません。
また角地に位置する変形地では、接道部分が長い場合、雪かきや草取りをする面積が多くなります。外構工事にかかる費用も、かさみがちです。
むだなスペースができる
住宅や物置、ガレージなどをつくるには四角いスペースが必要。でも変形地ではまとまった四角いスペースがとりにくいことがよくあります。
変形地の土地価格や固定資産税は若干安い、と言われますが、変形地は結局むだなスペースがどうしてもできるため、あまりお得感はないかも…。
敷地境界がわかりにくい
いびつな形の土地は、ぱっと見で「うちの土地はここからここまで」と把握しにくいです。
地面に境界標がきちんと打ち込まれていれば確認はできますが、雪国だと冬は雪で境界標が隠れてしまいます。
我が家は雪捨てのスペースが隣地と接しているので、「捨てた雪がハミ出ていないかな…」と気になることがあります。
デメリットを上回るメリットはあるか、慎重に吟味を
うーん、“変形地あるある”は、やっぱりほぼデメリットばかりになってしまいました…。
凶かどうかはともかく、損なところは確かにありますね。
それでも、さまざまな事情で、変形地を買うかどうか迷っている…という人もいるでしょう。
こうしたデメリットも承知のうえで、それを上回る立地の良さや条件があるかどうか、判断するとよいのではないでしょうか。