角地にはメリットだけでなく、デメリットも
土地選びの際、角地は人気と言われます。とくに東南の角地は価格も高めになることが多いですね。
確かに、角地は隣接する家が少ないため日当たりがよく、光と風の通りもよいです。
また二方向に道路があることで玄関の位置が選べ、間取りの自由度も高いです。
しかし、角地には知っておくべきデメリットもあるのです。
角地のデメリット
交通事故が心配
角地ということは、道と道が交差しているということ。必然的に、交通事故の可能性は増えます。自宅から車を出すときも、人や車の往来に一層の注意が必要です。
北海道の場合は、とくに冬が心配。積もった雪で、角の見通しは悪くなります。路面も凍結して滑るため、車のブレーキが効きにくくなります。
冬場、車が住宅街の角で出合い頭にゴツン…という事故を見かけたことも、よくあります。はずみで敷地に車がつっこんでくることも、ないとはいえません。安全のためフェンスやブロック塀を作れば、そのぶんお金もかかります。
周りからの視線
見通しがよいということは、周りからも見えやすいということ。プライバシーが気になる場合もあるでしょう。
人目があるのは防犯上メリットですが、下見されやすいという面もあります。空き巣など侵入盗は、入念に下見をしてから実行に及ぶといいますので、油断は禁物です。
雑草取りが大変
角地は人目にふれやすいので、雑草が生えると外観上目立ちます。
道路に面している距離が長いということは、手入れが必要な面積も大きいということ。
道路と接する部分が短い土地なら、家の前の数メーターの手入れで済むものが、角地だと倍以上です。
たとえば下図建物Aの敷地。まずは濃い緑の部分だけきれいにしておけば、とりあえずはOKです。いっぽう建物Bは、明るい緑の部分すべてが通りから目立ってしまいます。
「うちはぜんぶアスファルトで固めるから大丈夫」と思っても、道路と敷地の間、縁石とのちょっとした隙間にも雑草は生えます。夏場など、ちょっと放っておくとボーボーに…。
こまめに手入れをしないと美観は保ちにくいです。除草剤を使うにしても、量が多ければ費用も手間もばかになりません。
ゴミ置き場が近い場合も
住宅街のゴミ置き場は、住民の利便性や収集の都合で、角地に設けられる場合がよくあります。
住民がルールを守り、掃除当番など管理がよければあまり問題はないですが、カラスや野良猫などがゴミを荒らすこともあります。臭いや、収集車の騒音などの影響もあるでしょう。
また、新しい分譲地の場合、住民が増えると後日ゴミ置き場が新設されることがあります。角地だと、とつぜん新たなゴミ置き場が設置されるかもしれません。
購入はよく検討してから
角地はメリットがある反面、上記のようなデメリットもあります。
人気の角地であっても、あわてず、よく検討してから購入することをおすすめします。