電波塔・鉄塔のそばは凶?
風水では、電波塔・鉄塔のそばは凶と言われます。病気になる、事件などに巻き込まれるという説もあるようです。
そうした言い伝えに、はっきりした根拠があるわけではありません。ただ鉄塔に限らず、大きな構造物は、倒壊という可能性がゼロではないのも確かです。2019年の台風で倒れた、千葉県の鉄塔のニュース映像を思い出す方もいるでしょう。
さらに、地震・台風など天災はもちろんのこと、人為的な要因も考えられます。施工不良や、不十分な管理などで構造物が劣化することは少なくありません。
1998年、香川県では送電鉄塔が横倒しになり、大停電を引き起こしました(坂出送電塔倒壊事件)。
何者かが、鉄塔の台座からボルトを抜き取ったことが原因とみられています。幸いケガ人はいなかったそうですが、事件のあらましを知ったときは慄然としました。
健康への影響も議論が続く
強い電流や電磁波のせいで、電化製品の誤作動や、健康に何らかの影響が…という不安もつきまといます。
問題ないという人もいれば、危険だとする人もいる。
素人には、何が正しいのかわかりません。
しかしそうした不安があると、今後土地を売りたくなった際、買い手がつきにくいということも考えられますね。
土地購入検討の際、高圧線などが近くて気になる時には、電力会社が電磁波測定をしてくれる場合もあるようです。心配なら、お願いしてみるのもいいかもしれません。
(我が家はスマートメーターの電磁波を測ってもらいました。土地についても相談可能らしいです)
高圧線の真下の候補地もあったけれど
ともかく、我が家は土地選びの際、高圧線のすぐそばの物件は避けました。
実はマイホームの土地を検討中にひとつ、立地がすごくいい分譲地がありました。でも分譲地の真上に高圧線が通っているという状況だとわかり、候補から外したのです。
現在、その分譲地にはおしゃれな家がたくさん並んでいます。近くには、大きなショッピングモールもできました。私も買い物でよく訪れ、分譲地の近くも通りかかります。しかし今でもやっぱり、屋根の真上に広がる高圧線は気になります。
自分の気持ち・直感も大切に
人によってはまったく気にしないでしょう。でも私はここに住んだら、きっと毎日のように上空を見上げて、ため息をついてしまうだろうな…って思ったんです。
実際に電磁波が危険かどうか以前に、そのことで心や身体の健康を害しかねない、と。
いったん家を建てたら、気になることがあっても簡単に手放すことはできませんからね。
不安が強いなら、思い切って購入をあきらめることも必要です。
我が家は、買わなくてよかったと思っています。