北海道で利用できる貸金庫は?
先月の記事で、貴重品の保管場所について書きましたが、
空き巣など盗難被害から貴重品を守るため、「銀行の貸金庫はどうだろう?」と思った私。
ちょっと調べてみることにしました。
北海道の場合、北海道銀行・北洋銀行のほか、北海道信用金庫・北門信用金庫・北央信用組合などで貸金庫の取り扱いがあるようです。
近隣のいくつかの金融機関で、利用について聞いてみました。
※同じ金融機関でも、店舗によっては貸金庫を扱っていないとか、空きがない場合もあるので、まずは近くの金融機関で聞いてみるのがいいでしょう。
北海道銀行はHPから検索できました。
ちなみに北海道銀行では、取引内容のランクに応じてサービスが優遇される「ステップDo」があります。「ゴールドステップ」以上だと、貸金庫料金が半額です。
利用料金
貸金庫の利用料金は、年額で数千円~数万円と幅があります。
主に貸金庫のサイズと、利用の仕方で差がついているようです。
小さいものは、サイズがA4版くらいで、厚みが6cmくらいのボックスというイメージです。厚みが大きくなると料金が高くなってきます。
また、鍵も一般的なキーか、カード式かという違いがあり、カード式のほうが料金も高め。
鍵をなくすと、銀行にマスターキーはあるものの、取り替え費用の実費がかかるそうです。
利用条件
利用料金を口座から支払うため、まずはその店舗に口座があることが必須。
「定期預金の有無など条件がありますか?」と聞いたところ、
「とくに定期預金の有無や、預金残高で条件があるわけではない」というところが多かったです。
大口預金のある富裕層でないと利用できない…というわけではないんですね。
(ほっ)
ただ、反社会勢力組織でないことや、取引の内容、住所確認など、一定の手続き(審査)は必要ですとのこと。申し込んで、すぐその日から使えるわけではないですね。
利用イメージ
利用の仕方も金融機関によって違い、
・入り口でカードキーを差し込んで暗証番号を押し入室する
・窓口で申し出て貸金庫室に入れてもらい、個別の鍵で自分のボックスを開ける
など様々です。
利用時間は、基本的に窓口が開いている時間帯となります。
入れられるのは通帳・証書・保険証券などの重要書類、印鑑・貴金属・宝石など。
(※ただし遺言状を入れると、相続時に手続きが大変な場合もあるようなので注意)
危険物や変質しやすいものも不可です。
係員が立ち会うわけではないので、いちいち中身について確認されることはないそうです。利用者が申告する必要もありません。
貸金庫なら完璧に安全!とはいえない
金庫室は頑丈なつくりになっており、防犯カメラやセキュリティシステムなど、万全の体制をとっています。一般家庭に置いておくよりは、はるかに安全なはず。
しかしそれでも、「100%絶対安全」とはいかないようです。
貸金庫の利用に関する規約を見せていただきましたが、不可抗力(災害等)による損害(紛失・毀損等)については、金融機関側は責任を負わない、とありました。
さらに、考えたくないことですが、貸金庫破りとか内部犯行…なんてことになったら…?
「災害など不可抗力でなく、金融機関に過失があるとされた場合はどうなりますか?規約には書かれていなかったんですが…」とたずねてみたところ、
「過失があると認められた場合には、過失や損害の内容・程度に応じて、補償はケースバイケースとなるでしょう」とのことでした。
貸金庫に何を入れるか
でもね…そもそも、貸金庫の中に何を入れているかは、利用者本人しか知らないわけです。
ということは…
貸金庫の中に、多額の現金とか、金の延べ棒を入れておいたとしましょう。
ある日、紛失に気づいて「何で無くなってるの?弁償してよ!」と主張したところで、「それ、本当に入れていたと証明できます?」って言われたら…難しいんじゃないでしょうか?
そう考えると、現金なんかは、あんまり入れたくないかな…。
私が貸金庫に入れるとしたら、土地の権利証とか、保険証券、パスポートなどでしょうか。
もし自宅が火災にあっても、火災保険証書や身分証明書などが無事なら、いろんな手続きもスムーズだと思うんです。
あ、家族の写真データなんかも、入れておくといいかも…。
リスク分散には貸金庫がおすすめ
貸金庫は100%安全とは言えないものの、自宅保管よりセキュリティ面ですぐれているのは確実。
旅行などで、長く不在にするときなどにも貸金庫があれば安心かな…と。
リスク分散のためにも、我が家も貸金庫、利用してみようかなぁ…。