後見申立て、自分で本当にできるか心配…
後見申し立ての書類、司法書士や弁護士など専門職に作成をお願いすると、少なくとも10万円以上の費用がかかります。
そのため、「節約のため自分でやりたい」という人もいるでしょう。でも本当にできるか心配…。
そんな方のために、自分でできるかどうかのポイント・ヒントになりそうな要素を述べてみたいと思います。
家にコピー機やパソコンがある
自分で申し立てを考えるなら、ある程度、事務作業のできる設備があるかどうかが重要だと思います。
我が家にはコピー機(プリンタ一体型)があります。書類作成時にこのコピー機が大活躍しました。申立書に添付する書類のコピーが、たくさん必要だからです。
書類の種類・数が多いこともあり、いちいちコンビニにコピーを取りに行くのは、大変だと思います。書類の種類が多いので、どれがどれだかこんがらかってしまいがち。コンビニで、一人でやるのはなかなか厳しいでしょうね。
行政の支援先が手伝ってくれる場合もありますので、自宅にコピー機がない場合は相談してみるのも手です。
ちなみに、コピー用紙やプリンタインクはかなり消費しましたね…。インク切れ・用紙切れになると作業が止まってしまうので、予備を用意しておくのがおすすめです。
また、戸籍関係など取り寄せる書類が多いので、ネット上でその申請書や委任状などをダウンロードする必要もあります。PC&プリンタがあれば、そうした作業もやりやすいです。
家計簿などをつけている
財産目録や、収支予定表の作成は、申立書作成でかなり大変な部分です。領収書などから、対象者(被後見人)の生活にかかっている経費をまとめなければなりません。
ふだんから家計簿や仕事の帳簿をつけている人なら、比較的やりやすいかな?
家計を預かっている人なら、公共料金や保険料など、支出項目もパッと想像できるでしょう。「ほかにもこんな経費があるのでは?」とチェックすべき項目も気づきやすいはず。
作成した書類の信頼性が高ければ、審判も早く出るかもしれません。
性格も影響?
資料作成時には、通帳の履歴や書類をチェックし、「これは何の出費だろう…?」などと調べたり推理したりすることが必要です。
それを「面倒くさい」と思うか、「謎解きのようでやりがいがある」と思うか…。
そのあたり、性格も影響するかもしれませんね。
時間的余裕がある
書類の作成や証明書を取りに行くのには、結構な時間がとられます。役所に問い合わせの電話をすることもしょっちゅうで、その返事待ちも多かったです。
私は仕事がパートだったのと、比較的忙しくない時期だったこともあり、事務作業に時間を割くことができました。そのため、申立書の作成も早めに終えることができたと思います。
フルタイムの仕事をしながら…とか、仕事が繁忙期だったりすると、なかなかキツいのではないでしょうか。
専門職に外注するかは状況に応じて
以上、私自身が実際にやってみて、ポイントかなと思えることをご紹介しました。
専門職に作成をお願いする10数万円~と、これだけの手間・大変さを天秤にかけてみて、どちらが自分にとって割に合うか、ということでしょうね。
自分でできそうかどうか、その判断のヒントになれば幸いです。