風水では、「音の出るものを東に置くと吉」といいます。
我が家でも、スピーカーなど音の出るものは部屋の東に置いています。
なぜ「音の出るものを東に置くと吉」と言われるのか、その理由について考えてみました。
「音」は日常活動と直結
音が出るものと一口に言っても、様々なものがありますね。
たとえば、家事にかかわるもの。
洗濯機や掃除機は大きな音がしますし、キッチンの調理家電もさまざまな音がします。
家電といえば、情報を得るためのテレビやラジオ、パソコンはもちろん、趣味に関わるオーディオ、ゲームも音と密接に関わっています。
家電以外にも、楽器を楽しむ人や、仕事で音の出る作業が必要な人もいるでしょう。
音というのは、いわば人間の暮らし・日常の活動と切っても切れないものだということがよくわかります。
東は日差しが早く入る方角
東は、日の出の方向。
朝、家の中で最初に明るくなるのも、東側であることが多いはず。
照明器具の力を借りずとも、早く明るい光の中で作業できる場所が、東ということですね。
早起きは三文の得。早く情報を得ることや、早く仕事に取りかかることは、仕事運や金運のアップにつながります。
ですから、音の出るものを、早く明るくなる場所に…というのは理にかなったことなのでしょう。
良い知らせは東から
風水では、「よい知らせは東から」とも言われます。
現代の暮らしで、よい知らせを運ぶものといえば、さしずめ情報家電のスマホ・パソコン・テレビ・ラジオなどといったところでしょうか。音の出るものばかりですね。朝からずっと使っている…という人もいるのでは…。
確かに、こうした機器をどんどん活用することで、いいアイディアが浮かんだり、役に立つ情報を早く入手したりすることができます。
東に置かれた情報家電から、「よい知らせ」がもたらされるということも、多いのではないでしょうか。
早起きで健康運もアップ
最近は夜型の生活リズムの人が多くなりましたが、本来は日の出とともに起き、日が沈めば眠る…それが人間の自然な生活リズムだったはず。
朝早く起きて、日光を浴びて活動すれば、健康運もアップします。
東の窓にウィンドチャイム、東玄関にドアベル、などというのも風水では吉と言われます。もしかすると、朝から換気をし、外へ出て活動することを促す効果もあるのかもしれません。
東には音の出るものを置き、逆に日差しが入るのが遅い西側を寝室にすれば、ゆっくり寝たい時には静かにぐっすり眠ることができます。
とくに「40代以降では、西側を寝室にすると吉」という風水の教えも、そんな観点によるものかもしれません。
「音の出るものを東に置くと吉」の核心は
「音の出るものを東に置くと吉」とは、家の中での「動」と「静」のゾーンをうまく分けようというアドバイスのように感じます。そうすることで、暮らしの快適性もアップすることができるからです。
この言い伝えの核心は、「明るい時間を有効活用すべし」「太陽とともに暮らす、整った生活リズムを身につけよ」という、先人の教えなのではないでしょうか。
音の出るものを東に置くだけで、魔法のように幸運が訪れる……というわけではないと思うのです。
規則正しい、健康的な生活を送るよう心がけることが、やっぱり大切だってことですね。