春の北海道、道路状況は…
雪解けの季節を迎えると、北海道の路面状況はとても悪くなります。
大きな水たまりはできるし、ドロドロになるし…歩くのはもちろん、車で走るにも大変なんです。
それは、路面がデコボコ、穴だらけになるから、なのです。
1.雪によるデコボコ路面
道路が圧雪状態になった後、気温の高い日が続くと、路面がでこぼこになってきます。
均等に雪が解けてくれればいいのですが、車の通行量や日当たりの有無などで、解けるスピードが違うんですよね。
ひどい時には、「そろばん道路」と呼ばれる状況になります。まるで、そろばん玉のようにコブ状の氷の塊が連なるために、そう呼ばれています。この状態の道路を走ると、それはもうガタガタミシミシ、車が揺れるので大変なんですよ…。
氷の先端部に丸みのあるときは、路面が足つぼマット(踏むと痛い、アレです)みたいになります。ときには、少し先のとがったトゲ状になることもあり、パンクするのでは?と心配になるほどです。
2.マンホールのフタの上
また、路面にマンホールのフタがあるところも、穴ができます。
北海道の厳寒期には、下水溝の温度のほうが外部より高いので、マンホールの上部だけ雪が解けてしまうんです。
深さにして、20cmくらいになることも…タイヤがはまりそうで怖い!
雪をつめこんで平らにしてもまた解けてしまうのが困る…。
砂袋のようなもので、穴を塞いでいるのを見かけたこともありました。
3.アスファルト路面の穴…ポットホール
雪や氷だけでなく、アスファルト路面そのものに、穴ができることもあります。
これは、「ポットホール現象」といわれるもの。
ひび割れからしみこんだ水が凍結・融解…を繰り返すうちに、舗装が劣化し、車の通行時の衝撃や振動で穴があいてしまうそうです。
小さなものから、かなり大きなものまでサイズもさまざま。けっこう深い穴になることもあります。
水がたまっているときなど、深さがわかりにくいのもやっかいです。
うっかり上を通るとガッタン!と衝撃がありますし、車が壊れるのでは…と心配。
ポットホールのせいでパンクした…とか、ハンドルをとられてあやうく事故寸前…という話も聞きますので、怖いですね。
2024.7月追記
北海道新聞で、この「ポットホール」に関わる記事がありました。
(2024.7.21付)
冬場、1日の間に気温が0度をはさんで上下する「ゼロ・クロッシング」の日数が多いほど、道路が傷みやすくなるという調査結果が出たそうです。
この温度帯だと、雨量や融雪量が増えて、凍結と融解を繰り返しやすくなるのでしょう。
温暖化の影響か、厳冬期の北海道でも雪解け水で道路がジャブジャブ…ということも多くなりました。そういえば2023年2月に、札幌でプラス10度超えなんてニュースもありましたっけ。
温暖化がすすめば、ポットホールはもっと増えるのかもしれません…。
北海道での運転、春になっても要注意
夜間や吹雪の時には、路面状況を確認するのも難しく、本当に苦労します。
北海道では3月の吹雪も珍しくありませんから、油断は禁物です。
ただでさえ、運転のしにくい春の北海道。慣れていない本州の方が、レンタカーで春に北海道旅行!というのはあんまりおすすめできません…。
北海道は冬道だけでなく、春の道も危険がいっぱい。やむを得ず運転される方は、どうぞご注意くださいね!