私たちが買った土地は変形地
家庭菜園が夢だった夫と、どうしても平屋が建てたかった私。そんな私たちが買った土地は100坪!…ですが、その土地は整形地ではなく、変形地でした。
一般に、変形地は整形地に比べ人気が低いとされ、価格が安くなることが多いようです。100坪はほしいけど、予算はあまりない…という私たちに、不動産屋さんが紹介してくれたのがこの変形地だったのです。
風水では「変形地は凶」とされており、ちょっと気になった私。
「変形地だけど、100坪もあるからあまり問題はないよ」と不動産屋さんは言いました。確かに、建ぺい率を考えても、30坪の家は余裕で建ちますし、家庭菜園のスペースもとれます。面積的にはまったく問題はありません。
ただ、やっぱり変形地はデメリットもありました。
無駄なスペースができてしまう
変形地の場合、どうしても無駄なスペースができてしまいがち、というのは否めません。
一般的な住宅というのは、多少の凹凸はあるにしろ、四角形が基本です。同様に、物置も車庫も自動車も、基本は四角形なわけです。
いっぽう、変形地というのは、四角形プラスアルファ、という形状になります。たとえば台形やホームベース形であれば、四角形プラス三角形みたいな。そうすると、その三角形部分は何を設置するにも中途半端になるのです!使いにくいスペースがどうしてもできてしまって、結果的に、建物のレイアウトのパターンも限られてしまいます。
そんな半端なスペースであっても、その土地の分にもちゃんと固定資産税がかかってしまうというのが、悲しいですね。
変形地は凶相なのか?
風水では「変形地は凶」といいますが、実際に家を建ててみて思ったのは、「変形地は凶というより、損だ」ということ。変形地で100坪と、整形地で90坪の土地を比べれば、整形地のほうがやっぱり効率的に土地を使える、というのが実感です。
無駄なスペースはすべて花壇にして、好きなお花を植えるからいいわ~とかいうのであれば、問題ないでしょうけれど。
昔の人はきっとこういったことを経験的に知っていて、「変形地は凶」という形で教えてくれていたのかもしれませんね。
我が家の場合、半端なスペースはほとんど夫が畑にしてくれていますので、有効利用していると思います。
プロの力を借りてしっかりチェックを
それと、我が家のように広めの敷地ならともかく、都市部など面積が小さい変形地の場合は、注意が必要です。プランニングが難しい場合もあるでしょうから、設計事務所など専門家に相談のうえ購入することをおすすめします。近隣の相場より安いから!と飛びつかず、希望の家が建てられる土地かどうか、しっかりチェックしてください。独特な形をうまく生かせば、個性的なおうちを建てられるかもしれませんね。