北海道の暮らしに風除室(玄関フード)って必要?

風除室 住宅設備

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風除室(玄関フード)とは

我が家の玄関には、風除室(玄関フード、玄関囲いともいう)があります。最近は玄関ドアも断熱性能が向上しており、風除室はなくてもOKというお宅も多いなか、我が家は夫婦そろって「風除室は要るよね~」と意見が一致しました。

玄関ドアの外側に、透明の壁に囲まれた、一見温室のようなスペースを見たことはありませんか?それが風除室です。たいがい、引戸で出入りするようになっています。

風除室(玄関フード)

北海道では雪の吹込みや寒さ対策として設けられ、以前から「玄関フード」という名前で普及してきました。

出入口は、以前は引き違いの2枚戸が多かったですが、最近は3枚引戸が主流です。2枚戸よりも、開口部の幅が少し広くなっています。

引戸は上吊り型のため、足元にはレールもなくすっきり。

開け閉めするときは「カラカラ…」という軽い音がするので、チャイムが鳴らなくても「あ、玄関に誰か来たな」とわかります。

風除室(玄関フード)のメリット

外気の遮断

風除室があることで、屋内に雨風や雪、虫などが直接入り込むのを防げます。

また外出から戻って玄関に入る前に、傘をしまったり、鍵を出したりするときも、雨に濡れず安心です。コートについた雪を払うときにも便利ですね。

宅配便の受け取りをするときなども、外気が入るのを防げますし、業者さんも雨や雪に濡れずに済みます。

雨や雪の吹込みがなく快適

以前、風除室のない家に住んでいたときのことです。猛吹雪で玄関前に大量の雪が吹きだまり、外開きの玄関ドアが開けられなくなったことがありました。

私は窓から外に出て、雪をかきわけ玄関前にたどりつき、除雪をしたのでした…。風除室があれば、そうした心配はいりませんね。

ドアの傷みを軽減

玄関ドアは外気に接するため、温度差や直射日光、雨や汚れに常時さらされています。そのため古くなると、どうしても色あせ・表面の劣化などが起こります。

しかし風除室があれば、そうした影響を軽減することができます。その結果、ドアの傷みを防いで長持ちさせることができるのです。

多目的スペースとして

風除室は、玄関の外側でありながら、屋外とは隔てられているので、家と外との中間といった位置づけです。

半屋外のようなスペースは、モノを一時保管したりするのにも便利。回覧板や食材の宅配ボックス、除雪道具を置くスペースとしてもよく使われています。植木鉢を置いているお宅もありますね。

ただ、日差しの強い季節には、風除室内部が暑くなります。換気用の窓などの部材もありますので、必要に応じて選ぶとよいでしょう。

風除室を作るには

風除室は、新築時だけでなく、後付けすることもできます。でも新築時に考えておくとおさまりもよく、エントランスのデザインもすっきり。家全体のバランスを損なわずに仕上げられます。

風除室は、安いものなら15万円くらいから作ることができますが、玄関の形状に応じて費用は変わります。

寒冷地なら、風除室のメリットはたくさんありますので、つけて損のない設備だと思います。