家を建てた人と話すと
先日、旧友と話す機会がありました。彼は数年前に、我が家同様、平屋のマイホームを建てました。しばし、平屋談義に花が咲きました。
家を建てるって、人生の一大事ですから、誰しも気合いが入るもの。イチからすべてを決めていく注文住宅なら、なおさらです。
土地選びから、間取り計画、ハウスメーカー選び、そして予算決めやローンの手続きなど、次から次へと課題が山積み。くだんの旧友に限らず、経験者に話を聞くと、「夜眠れないほど悩んだよ……」という人がほとんど。
その人その人によって、こだわりポイントが違うのも面白いです。
立地優先か、予算優先か……
モダンなデザインか、素朴なテイストの家にするか……
オール電化か、薪ストーブ住宅か……
などなど。
そうした選択は、大きなものから、ごくささいなことまで様々です。壁紙やカーテンの色柄ひとつでも、建て主の思いが宿るからです。
それぞれの、家づくりにまつわる物語
「家づくりにまつわる物語」は、どれ一つとして同じものがなく、興味深いです。だからこそ、家づくり経験者に、「なぜその選択をしたか」を深掘りすると、いろんな話を聞けるのです。
家には、それぞれの「人生」への考え方が反映されます。
自分一人で住む家ならともかく、夫婦でもそれが一致するとは限りません。好みが違うと争いにもなります。
妥協できるものもあれば、絶対に譲れない場合もあるでしょう。ともに住む家族と相談し、議論し、落としどころを決めていく。そうしたことを通じて、人間的にも成長できる気がします。
家を媒体として人生の理想を知る
そう考えると、人生のパートナーを決める時に、「家」という切り口で話してみるのは有効かもしれません。
交際中のカップルなら、住宅展示場でデートしてみるのもいいかも。いろんなタイプの家を見て話題にすることで、相手の好みや人生に対する考え方が、自然とわかることもあるでしょう。
あ、結婚してから行くのは慎重に…。ベテラン営業マンに「家が建てたくなる魔法」をかけられてしまい、はっと気づいたらローン組んでた…!という事態も起きるかもしれません。
でも結婚前ならその可能性は低いですよね。(ハウスメーカーさんには、ひやかし客になって申し訳ないかもですけど……)
結婚を意識するほどではないカップルの場合、「まだそんな段階じゃないのに家の話……?」とひそかにビビられてしまうかもしれませんが……。
「最新のインテリアや住宅設備に興味があって、見に行きたい!」というような理由なら、ドン引きまではされないのでは?
それに、最近の住宅展示場はイベントなどが充実しているので、レジャー感覚でも楽しめますよ。インテリア小物づくりや料理教室、資産運用セミナーなんかもやっていたりするので、そういう催しをきっかけにするのもいいかもしれません。