北大の入学式のニュース
4月上旬、北海道大学の入学式が行われた、という新聞記事を読みました。
北大といえば、地元北海道の人間にとっては身近な存在ですが、今や合格者の7割近くが北海道外出身者なんだそうですね!全国各地から、北大にやってきた皆さん、ご入学おめでとうございます。
記事に添えられた写真には、ピースサインをした若者たちのまぶしい笑顔がありました。
私もウン十年前はこうだった…と、ふと懐かしくなりました。
大学入試の思い出
高校3年の秋に決めた志望校。そこは、当時の私の成績ではまず無理と言われた本州の大学でした。
両親は、「女の子なんだから、地元の短大に行って、少し働いて結婚」というのが理想と思っていたようでした。私が本州の4年制大学に行くことに、賛成はしてくれなかったのです。
そんな両親が出した条件は、「共通テスト(当時は“共通一次”と言われた)で、志望校の安全圏と言われる点数を取ること。そうしたら、二次試験を受けてもいい」。
その点数は、当時私が模試で取っていた点数を、5教科合計で150点ほど上回るものでした。きっと、これならおそらく無理だと思ったのでしょう。
ですが、私は「それで受けさせてもらえるなら…」と必死で勉強に励みました。
そして取った点数は…。
残念ながら、目標と言われた点数に3点及ばず…。
しかし、模試から2ヶ月あまりで140点以上アップという結果に、両親は折れ、受験を認めてくれました。
そこから二次試験まで、「人生で一番勉強した!」と言える受験生生活を送りました。
二次試験が終わって
睡眠・食事・入浴時間以外はほぼ勉強に費やし、迎えた二次試験当日。
すべての試験を終えて外に出た時の解放感を、私は今でも忘れられません。
春の空を見上げて、「終わったー!!」とこぶしを突き上げ、伸びをしました。
「やれることはみんなやった、これで落ちるなら悔いはない」そう思えました。
その努力が実り、手にした合格の知らせ。
入学式の日、初めて顔を合わせた他の新入生たちと、ぎこちなく挨拶を交わしたことが、ほんの昨日のことのように思い出されます。
あれから数十年。大学で出会った友人たちはその後、かけがえのない存在となり、今も心の支えとなってくれています。
大学生活という宝物
学生生活は、学業もクラブ活動も、友人たちとの交流も、本当に充実していました。人生の宝物と言える時間です。余裕のない生活のなか、学費を出し、仕送りをしてくれた両親に感謝しかありません。
大学生になられた皆さん、どうか元気に学生生活を送ってください。
そして、大切な時間を有意義に過ごされますように。