一生賃貸と、持ち家とどちらが得?
「一生賃貸と、持ち家とどちらが得?」というのは、よく議論されることです。
これは、仮の条件を用いて試算をすることはできますが、そう簡単に答えが出るものではありません。
それに、実際にどちらが得かというのは、人によって違うと思うのです。仕事も家族構成も、寿命も違うのですから、単純に家賃だけで計算するのは無理があります。
極端なことをいえば、人が一生を終えて財産をすべて処分するまで、損得はわからないのでは…。マイホームには、お金だけでははかれない、満足感や達成感もありますしね。
賃貸は消費、持ち家は投資
私…実際に家づくりを経験してみて、感じたことがあります。
賃貸暮らしにかかるお金は「消費」、持ち家にかかるお金は「投資」ではないかと。
生きていくために家を借りる。それは暮らしのコストですから、「消費」。
いっぽう、マイホームを「持つ」ことは、投資ですから当然リスクがあります。
たとえば多額のローンを組んで家を建てたのに、直後に災害で家を失うことだってあり得ます。
失業してローンが払えなくなるとか、ひょっとすると離婚して、広い家にどちらかがひとり暮らし…ということだって…。
あるいは逆に、暮らしやすい家を建てたことで健康で長生きでき、家族仲よく、幸せに暮らせる場合もあるでしょう。
安く買った土地が後々人気のエリアになって、高く売れることもあるかもしれません。
(でも今のご時世では…あんまりないかな?)
リスクもあればリターンもあり得る。だからマイホームは投資だと思うのです。
株式投資で学んだこと
私は何年か前から、株式投資をやっています。株主優待目当てで、最初は数万円からはじめました。幸い、少しずつ利益が出たことから、投資額を徐々に増やしつつあります。
「株をやっている」というと多くの人が、「株ってギャンブルみたいなものでしょ?私には無理だわ~」と言います。
でも…「株式投資=ギャンブル」ではないですよ!
たしかに、勉強しないでお金をつっこめば、ギャンブル的要素もあります。しかし、きちんと学んで慎重に行えば、決して危ないことではありません。
むしろマイホームを建てることは、株以上にリスクがあると思います。
株は数万円もあれば始められますが、マイホームは何千万円というお金が必要です。それも、何十年ものローンを組む人がほとんどですよ。それって、すごくリスクのあることじゃないでしょうか。
そんな大きな投資を、「みんなやってることだから…」と安易に考えてはいけないと思うのです。
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家を持つことは単に「大きな買い物」ではなく、「人生をかけた投資」
投資する以上は、賢く投資すべきでしょう。家を建てるのにも、その費用に見合った勉強が必要なはず。家計を把握し、予算を慎重に組み、無理をしないことが肝心です。
住宅展示場に行ってなんとなく家が欲しくなり、思いつきで「いいなぁ、建ててみるかぁ?」というのは、素人が何も考えず株を大量に買うのと同じではないでしょうか。
家を持つことは単に「大きな買い物」ではなく、「人生をかけた投資」です。
成功させるためには、ぜひしっかりと知識をつけて、取り組むことをおすすめします。