「雪割り」作業とは
4月になると、北海道も徐々に日差しが春らしくなってきます。冬の間にうずたかく積もった雪も、少しずつ解けて小さくなっていきます。
それでも、家の北側や日陰になっている部分には、雪のかたまりが残りがちです。そういう雪は、土ぼこりにまみれて黒っぽく汚くなるので、ちょっと見た目も残念…。
というわけで、解け残った雪が気になるときは、「雪割り」という作業をします。かたまり状の雪を砕いて、日差しや風に当て、解けやすくする作業です。少し気温が高い日にこうしておくと、雪はあっという間に消えていきます。
とくに、駐車スペースのアスファルトの上などは、雪割りが有効です。アスファルトの黒い色が顔を出すと、そこに日光があたって温度が上がり、解けるのが早まるからです。
雪割りに使う道具
大きい雪のかたまりはスコップで、氷になっている場合はツルハシをつかうこともあります。そのため、戸建てではツルハシを持っているお宅も多いように思います。
ツルハシは、厳冬期、家の周囲の路面が凍り付いているときにも活躍します。玄関前や駐車場などに厚い氷が張ると、滑って危ないからです。
ツルハシやハンマーなどで軽く氷を叩いてやります。氷にも「目」のようなものがあるようで、叩く場所によって力がうまく伝わると、軽い力でもパキンパキンと割れていきます。厚い氷がうまく割れると、気持ちいいものです。
ツルハシだけでなく、氷割り用の専用道具もホームセンターなどで売られています。アイスピッケルとかスクレーパーと呼ばれています。女性にも扱いやすいよう工夫されたものが何種類も出ています。
用具類の収納場所や動線も考える
このように雪国では、雪かきの道具はもちろん、それ以外にも様々な用具が必要になります。しかし夏場は使わない物ですから、物置やガレージなどに収納しておかなければなりません。こうしたスペースには余裕が必要です。
雪をすくって運ぶための「ママさんダンプ」(写真左)なども、大きいのでとても場所をとります。一台だけでなく、複数必要な場合もありますしね。
新居を計画するなら、物置の大きさや、出入りの動線などもよく考えておくことが大切です。(我が家は屋根の雪が物置前にも落ちるので、ちょっと失敗したな…と反省)
春に向けて環境を整える
雪の季節が終わると、冬に使う道具を物置の奥に片付けて、代わりに庭仕事道具を表に出すという仕事が欠かせません。車のタイヤ交換と同様、北国住民のルーティーンですね。
花の季節ももうすぐ。外まわりでの作業もこれから本格化です!