雪の中にカギを落とした!?
ある雪の日の早朝、夫があわてた様子で何かつぶやいていました。
「ない…やっぱりない…」
「どうしたの?何か探し物?」とたずねたら、
「車のカギが見あたらないんだ…雪の中に落としたかも…」
ええっ!?
「最後にカギを使ったのはいつ?どこ?」
「昨日除雪したとき、車からスノーブラシを出して使ったんだ…ブラシを片付けた時までは、あったはず」
昨日っ!?
春になるまで待つしかない…?
雪の降るなか、あわてて一緒に家の周りを探してはみましたが、見つかりません。
カギには、大きめのキーホルダーをつけていました。でもやわらかい雪の中に落としたのなら、音もしないので気づかなかったのでしょう。
昨日落としたとすれば、カギはもうすっかり雪の下…。
家の前か、駐車場か、庭なのか…すべての場所の雪を掘って見つけるのは、まず不可能です。
「しょうがないよ…スペアキーはあるから、車を動かすことはできる。春の雪解けを待つしかないね…」
あきらめて家に入ろうとしたとき、私は「たぬきがこけた」のおまじないを思い出しました。
「たぬきがこけた」のおまじない
さすがに無理だろう…と思いつつ、「たぬきがこけた…たぬきがこけた…」とつぶやきながら私は家に入りました。
玄関で長靴を脱いでいると、寝ぼけまなこの我が子が部屋から出てきたところでした。
「朝っぱらから、どうかしたの…?」
これこれしかじか…とわけを話すと、「カギ?…あ、持ってるよ」
なんと!マジ?
昨日の除雪の際、作業中に夫が「ちょっとコレ持ってて」と子供に渡したそうなんです。
それを、落とさないよう上着のジッパーポケットに入れたまま、いつもの置き場所に戻し忘れたとのこと。
「カギ、あったよぉ~!」
夫に伝えると、「え、どこに?!」と驚いた顔。おいおい…。
「そうか、渡してたか…すっかり忘れてたよ!」
いやはや、人騒がせな…。でもよかったです。ホッとしました。
それにしても、「たぬきがこけた」のおまじない、また効いちゃったな!と驚きました。たぬき様、ありがとう~!!
雪国あるある?
我が家の場合は幸い無事でしたが、雪の中に落とし物をすると本当に探すのが大変。雪国暮らしの人なら、きっと身にしみていることでしょう。
車や家のカギなど大切なものは、かならずバッグや服のジッパーつきポケットに入れることが肝心です。
少しでも目立つよう、色つきの、大きめのキーホルダー(できれば音のする鈴なども)をつけておくのがおすすめ。
伸縮式のストラップを使うのもいいですね。
雪解け頃になると、落とし物やらゴミやらが道ばたのあちこちに…というのは「雪国あるある」です。
名前が書いてあったために、ご近所さんに届けてもらえた…というケースもあります。
でも家のカギの場合、名前や住所がわかると空き巣の危険がありますから、NGですよ!
雪の中に落とし物をしたら…
落としてすぐ気づいた場合、ふわふわの雪なら、まずは目をこらして雪の表面をていねいに見渡します。
あわてて雪をかきわけてしまうと、落ちた際の痕跡が消えてしまいます。雪の表面に、穴が開いていないかを確認してください。
場所がわかるようなら、少しずつ雪をどけていきます。あわててざくざく雪を掘ると、雪と一緒に探し物を移動させてしまう可能性があります。ていねいに、慎重に、雪を取り除きましょう。
しかし、どこに落としたか特定できない・落とした後に積雪があった…という場合は、ほぼアウトです…。
スマホを落とした場合は、GPS機能を使って見つけた!という方もいらっしゃるようですが…すぐに発見して処置をしないと、「水没」状態で使用できなくなってしまいますよね…。
なんといっても、雪の中に落とし物をしないことが一番。みなさま、お気をつけください!