北海道の住宅地、どのくらいの広さが必要?冬の暮らしも考慮して!

売り土地 家づくりの知恵

※当ブログのリンクには広告が含まれています。

北海道の宅地面積、ひと区画はどのくらい?

マイホームの土地を選ぶとき、どのくらいの広さが必要でしょう?

一般的な2階建て戸建て(延床面積30~35坪程度)なら、土地は50坪もあれば十分建築可能です。

ただし…北海道では冬場の雪を考慮しなければなりません。

そのため、地価の高い札幌市内はともかく、郊外の街では一区画60坪~70坪くらいからの設定が多いように思います。

除雪するにはスペースが要る

北海道では無落雪建築が普及しており、屋根雪の除雪は要らないことも多いです。

フラット屋根の家
フラット屋根の無落雪住宅

しかしマイカー利用者なら駐車スペースの除雪が必要。しかも地方では車が2~3台というお宅も当たり前で、駐車スペースの面積も大きくなります。

その雪をどこに捨てるか…が問題なのです。

ちなみに、自分の敷地に降った雪を、道路に捨てることはできません。

(時々道路に出している人を見かけますが、道路交通法違反です!)

ブラックアイスバーン

つまり自分の敷地の雪は敷地内にためておくか、融雪機で溶かす、あるいは公共の排雪場所に捨てる…ということになるのです。

自宅敷地にスペースがなければ、軽トラックなどで自力で運ぶか、業者にお願いすることになります。もちろん、そのぶん費用がかかってしまいます。

融雪機は高額

融雪機は、冬が近づくとホームセンターなどで販売されます。移動式のものや、工事をして地面に埋め込むタイプのものがありますが、いずれにしても数十万円~と高価です。

設置後も、燃料など、メンテナンスコストがかかります。

一番お金がかからないのが、寄せた雪を春まで家の敷地のどこかに積んでおく、という方法。ですから、敷地に余裕が必要なんですね。

地価が上がると面積を狭くせざるを得ない

2022年現在、物価の上昇につれて、札幌やその周辺などで住宅用地の値段が上がっています。

そのあおりなのか、一戸建て用に販売される宅地面積が小さくなってきたように感じます。

私の住む街でも、かつては、60~70坪くらいが一般的だった一区画が、40坪から50坪くらいになってきているようです。

値段が高いと購入してもらえないので、価格を抑えるためにも50坪以下にせざるを得ないのでしょう。

売り土地

また、我が家の近くでは、古家を更地にするケースが増えてきました。

昔の分譲宅地はひと区画100坪ほどのところが多くみられます。そのままでは大きいし値段も高い…と、2区画にして販売しているのではないかな…と思います。そう考えると、40~50坪の宅地販売が増えてきたのも頷けます。

敷地に余裕がないと冬に苦労する

私の住む街でも、最近、相次いで新築建売住宅が売り出されました。

素敵なデザインのおしゃれな家なんですが…隣の家との距離がめっちゃ近いんです!

家並み

チラシには「土地面積43坪」とありました。

「うーん、冬場、大丈夫かな?」と、余計なお世話とは思いつつ、心配してしまいます。

雪の多い北海道では、あまり敷地面積が狭いと、雪捨てスペースに不自由します。積んだ雪が崩れたり、お隣の車の出し入れの邪魔になったりと、ご近所トラブルの元になることも。

雪のない季節に住宅を買うときは、そうしたことがわかりにくいんです。ですから、想像力を働かせてみる必要があります。

移住組はとくにご注意

本州から移住、などという時は特に慎重に!

地価の高いところから見れば、北海道の不動産って激安に感じることでしょう。

でも「安い!」といきなり家を買うのでなく、しばらくは賃貸で暮らして、様子をみるのがおすすめです。

雪道と除雪車

また賃貸物件探しの場合も、ご近所の方に、冬の除雪の様子など聞いてみるのもいいと思います。

「ここは除雪が入るのが遅いよ」とか、「前面道路が狭いので苦労している」など、情報が得られるかもしれません。

北海道の家づくり、何を基準に考える?我が家の後悔ポイントから考える「冬の暮らしを想像する大切さ」
我が家の家づくり、失敗したな~と思う後悔ポイントは、冬の暮らしに関わることが多かった…寒冷地北海道は、冬のことを考えてプランすることをおすすめします。

北海道では、冬の暮らしを見据えた住まい選びが、生活の満足度に大きく関わります。

長く安心して住むためにも、土地選びはよく考えましょう!