北海道の各市町村別・積雪量の目安
11月になると、北海道は雪のシーズンに入ります。北海道に移住したい人や、転勤予定がある人なら、冬、雪がどのくらい降るかを知りたいですよね。
北海道各市町村での積雪量の目安を知るには、下記のウェブサイトが役に立ちます。
ここのデータは、垂直積雪量と言われるものです。過去のデータをもとに行政が決めた、建築物にかかる力を計算する値で、ざっくりと「積雪量の目安」と考えていいでしょう。
今回はこのデータに、道産子の私の実感を補足してみます。
データから読み取れる雪の量&道産子の実感
100cm~110cmくらい
(函館市・苫小牧市・千歳市・登別市・伊達市・根室市など)
このデータで1m以下のところは「北海道の中では雪が少ない」と言えるところです。
「あら~雪が少ないところでいいわねぇ」と言われる感じ。
雪かきの必要はあるものの、他の地域に比べれば、そんなに大変ではないです。
ただ、それでも1シーズンのうち時々は、一晩で15㎝くらい積もることはあります。雪かき道具の準備はやはり必須です。
120cm~150cmくらい
(札幌市・江別市・旭川市・富良野市・小樽市・帯広市など)
このあたりが、北海道では「中間~多め」レベル。冬場の雪かきは1週間に平均4~5日というところかな…。もちろん、毎日のように…という時もあります。気温も低い地域です。
冬は、道路脇に雪がたまって道路も狭くなり、見通しも悪くなります。また吹雪の時など、道路の端がどこだかわからなくなり、路肩へ突っ込む車も多いです。
160cm~200cmくらい
(札幌市の一部・岩見沢市・滝川市・深川市など)
北海道の中でも雪の多いエリアです。ほぼ毎日雪かきが必要という感じ。屋外に駐車している車が一晩で雪に埋もれ、「雪山から車を掘り出す」という感じになることも珍しくありません。
放置された空き家が、冬の間に雪の重みで倒壊してしまうことも。
私が子どもの頃住んでいたのも、このレベルの多雪地域。当時、車庫の屋根からジャンプして、フワフワの新雪に埋まるという遊びをよくやっていました…。
200cm以上
(ニセコ町・俱知安町・沼田町・幌加内町など)
「豪雪地帯」です。道路脇には視界をさえぎるほどの高い雪の壁ができ、北海道民でも、「あの辺は雪が多くて大変だ…」とビビるくらいの地域です。
日本でも有数の雪質・積雪量を誇るスキー場も多く、スキーヤーにはパラダイスかもしれません。
とはいえ、幌加内のスキー場では以前、雪が降りすぎて除雪が追いつかず、数日にわたってリフトが運休になったこともあったそうです。
除雪に対する心構えと準備
真冬なら気温が低いので、北海道の雪はサラサラしており軽いです。
ただ、屋根からの落雪・春先の雪などは湿って重いこともあります。雪かきのコツを知らないと腰を痛めたりしますので、ご注意ください。
本州に比べ北海道の家は敷地が広めですが、それは雪かきの際の雪捨てスペースを考えて…という意味もあるでしょう。
スペースがない家は、「融雪槽・融雪溝」と呼ばれる雪を溶かす装置を持っていることが多いです。昔はこの融雪槽の穴に子供が落ちて亡くなる事故もあったと聞きます。最近は安全策がとられて、そうしたニュースもあまり聞かなくなりましたが。
冬場の雪の始末は大変です。雪かき道具、雪捨てスペース、雪かき時の通路の確保はしっかり考えておきたいですね。