ハウスメーカー選びをしていた頃
数年前、まだ家づくり検討中の頃、いくつか候補にあがったハウスメーカーのひとつがスウェーデンハウスでした。寒さの厳しい北海道で、北欧生まれの高気密・高断熱住宅は魅力的ですし、デザインもナチュラルでかわいらしいことから、夫婦ともども気に入っていました。
最終的には、予算や標準仕様の好みで他のところに決めたのですが、結構最後のほうまで迷ったハウスメーカーでした。
宿泊体験を試してみた
スウェーデンハウスの営業さんと話すなかで、「宿泊体験もできますよ」との話に驚いた私たち。
考えてみれば、車だって購入前には試乗します。家だって、実際に住み心地を試せるのは絶対に参考になるはず。「ぜひ、お願いします!」と予約を入れていただきました。
札幌市内にある宿泊棟に泊まったのは3月でした。当日の天気はあいにくの雪、しかも吹雪…。でも、そんな季節だからこそ、高断熱高気密の性能もわかるというものです。
営業さんと待ち合わせて、宿泊体験棟の説明を受け、「ではごゆっくりどうぞ」と鍵を預かりました。
木のぬくもりが感じられる宿泊体験棟は、築10年ほどになるそうでしたが、とてもきれいでした。
素足でフローリングを歩いても温かみがあり、ヒヤッとしません。白っぽいパイン材が年月とともに少し飴色に変化しているのも、味があっていい感じ。
夜中は暖房を切って就寝しましたが、外は吹雪だというのに寒くもない!さすがスウェーデンハウス!と感心しました。
宿泊体験で気になったこと
この宿泊体験棟は2階建てで、大きな吹き抜けがありました。開放感があってとても素敵でしたが、実際に泊まってみると、「吹き抜け」に対するイメージに変化が…。
まず、1階の音が2階にかなり響く…。リビングでテレビを見ている音が、2階の寝室にいても聞こえます。空間がつながっているのだから無理もないことでしょうが、やはり気になりました。
それから、宿泊体験では料理はしませんでしたが、おそらく調理や食事の匂いも2階まで広がることでしょう。焼き肉などすれば、家じゅう丸ごと焼き肉臭くなってしまうかも…。
一般的に吹き抜けは、暖まった空気が上に逃げるため、寒くなると聞きます。
スウェーデンハウスのように高気密高断熱なら、寒さの問題はクリアできるのかもしれません。でも1階と2階が大きくつながっているというのは、何かとデメリットもあるんだなぁと感じました。
吹き抜けを作るかどうかはよく考えて
住宅展示場には、吹き抜けのあるモデルハウスがたくさんあります。開放感があって明るく見栄えがしますし、つい憧れてしまうのもわかりますが、住み心地という点ではよく考えたほうがいいと思います。
我が家は最初から平屋で検討していたので、元々吹き抜けを作るつもりもありませんでしたが、やっぱり体感してみるってだいじですね。宿泊体験、参考になりました。ほかのハウスメーカーも、もっとやってくれるといいのに。
モデルハウスでは見栄えやイメージが優先
モデルハウスでは、吹き抜けばかりでなく、凝った照明とか芸術的な洗面ボウルとか…おしゃれなポイントに目が行きがち。ですが、「これ、お掃除はどうするの?」とか、冷静になると気になることは多々あります。暮らし心地を想像してみることをお忘れなく。