ひとつの家にトイレ2つはいまや当たり前?
一戸建てにトイレが2つというのは、近頃では珍しくないと思います。でも平屋となると、トイレは1か所という家がほとんどではないでしょうか。
実は我が家、夫も息子も、トイレでゆっくりくつろぎたい人なんです。しかも、おなかもあんまり丈夫じゃなくて、トイレは切実な問題でした。そのため、新築にあたって「平屋でも、絶対トイレは2か所がいい!」ということになったのです。
平屋なのにトイレ2つ?
ハウスメーカーさんのアンケートで、要望事項に「平屋」「トイレ2か所」と書くと、「え、平屋でも、ですか?」と必ず確認されました。
トイレを一つ増やすと、少なくとも20万円は余分にかかるとのこと…。それでも、「はい、お願いします」と即答した私たち。
だってそれまでの賃貸住宅ではトイレ1個でしたから、トイレ渋滞が日常的に発生していたんです。それが解消されるなら20万円も致し方ない…。それに、トイレが2か所ある平屋の建売や中古住宅は、まず見つかりません。注文住宅だからこそ、お願いしようと思ったのです。
我が家にとっては必須設備
で、トイレ2か所にしてみてどうだったかというと…お金はかかりましたが…快適です!
我が家のトイレは、玄関の近くに1つ(玄関からは直接見えにくい位置にしました)、そして浴室近くにもう1つ(脱衣室の隣)というパターン。
玄関側はお客様も使うことを想定して、少し広めです。
浴室側は、水回りをまとめる形にして、プライベート用という位置づけ。
3人家族ですから、トイレ待ちになることはほぼなくなりました。
(2か所とも使用中、というのは結構あります…)
大家族ならともかく、3人家族にはぜいたくと思われるかもしれませんが、我が家にとってはむしろ必須設備。食洗器や、憧れの無垢フローリングをあきらめてでも、トイレ2個を優先させたのでした。
トイレ2か所のメリット・デメリット
トイレ掃除は2か所分必要になりますし、あとあとメンテナンス費用もかかるでしょう。ですが、2か所にしてよかったというメリットはほかにもあります。
それは、家族の誰かが病気になったとき、トイレを長時間占拠しても大丈夫ということ。
ちなみに我が家は以前、夫婦でウィルス性胃腸炎にかかったことがありました。嘔吐と下痢が待ったなし!当時はトイレが1つしかなかったので、不安でした…。その時はなんとかしのいだものの、トイレが2個あればやはり安心です。
またトイレが複数あれば、患者の使うトイレを限定することで、他への感染のリスクを減らせます。ノロウィルスにしろ、コロナウィルスにしろ、トイレからの感染の可能性は大きいようですからね。
老後のことも考えて
あとは、年をとるとひんぱんにトイレに行きたくなるし、ガマンができにくくなるというのも確かです。高齢の親や親戚が遊びに来たときにも、トイレ2か所は好評でした。
それと、トイレの手すりが各1個標準仕様になっていたのですが、トイレごとに手すりの位置を変えました。1つは右側に手すり。もう1つのトイレは左側です。脳卒中などで片麻痺になった場合、動かしやすいほうに手すりがあるといいと聞いたので、そうしました。
トイレを寝室の近くにしておくというのも大切です。我が家の玄関側のトイレは、寝室にも近いので、夜中に起きたときにもすぐトイレに行けます。トイレまでの通路に、人感センサー付き足元灯を設置しておくと、まぶしすぎなくて快適です。
また、浴室近くのトイレも、2個目のトイレとしてはよかったと思います。もともとは老後を考えて、排せつと入浴のスペースが近いと便利かなとプランしたものです。実際作ってみると、「これならお風呂前後に急に催したときに、裸でもトイレに行ける」という意見が…(私はやったことないですが!)。
トイレは、毎日必ず使う設備ですから、家の満足度に大きく関わると思います。
我が家は2か所にして大正解でした!