災害時の逃げ道を考えた家づくり・土地選び

地震で壊れそうな家 家づくりの知恵

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日本は災害の多い国

2021年2月13日、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震がありました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

北海道にある我が家でも、震度2程度の揺れを感じました。家がうねるような感じの奇妙な揺れで、(これはどこかで相当強い地震が…)と思うような揺れでした。

2011年の東日本大震災からもうすぐ10年になりますが、そのときの怖さが蘇った方も多かったことと思います。北海道でも2018年に大きな地震がありました。災害はいつどこで起きるかわかりません。油断なく備えておかなければ…。

新築直後に大地震!平屋は地震に強い?実際に経験してわかったこと
新築して入居直後に、大きな地震に遭遇してしまった平屋建ての我が家…。平屋建ては地震に強いと言われていますが、実際に地震を経験してどういう状態だったかご報告します。

逃げ道の確保を

家づくりには、災害時・緊急時を見据えた計画も必要です。地震はもちろん、火災、台風、あるいは侵入者による犯罪ということだって、ないとは言えません。

家の開口部を考える際、すぐに逃げられる避難口を確保することも大切でしょう。

我が家のように平屋の場合は、2階建ての家よりも避難はしやすいと思います。最悪の場合、窓から飛び降りても、平屋の場合ならなんとかなるでしょうから。

我が家では玄関のほかに、リビングに掃き出し窓を設け、庭にすぐ出られるようにしてあります。玄関とは別な方向に出られるのもよいと思います。万一、玄関側に危険がある場合には、そちらから逃げることができるからです。玄関とは別な方向に、勝手口などを設けておくという方法もあるでしょう。

外に出やすい掃き出し窓は避難時にも便利

実際の避難時を想像してみる

私が子供の頃、我が家の隣の建物に車がつっこむ…という交通事故がありました。

我が家の玄関は、隣の建物に面していました。ご近所さんが「車が火を吹くかもしれんぞ!」と教えてくれたので、私たち家族は裏の窓から避難したのでした。そんな昔の経験も、今の新しい家のプランに影響を与えたかもしれません。

窓から逃げることは不可能ではないですが、高齢になれば、腰高の窓枠を乗り越えて飛び降りるのはやはり大変です。掃き出し窓や勝手口のほうが逃げやすいでしょう。

またいざという時に、勝手口に不要物などが置かれていたり、家具が倒れてきたりすると避難の邪魔になります。出入り口や、そこに至る動線上は、常にクリアにしておくことも重要です。家具はつくりつけにするとか、耐震金具で固定しておくと安心です。

土地についても逃げ道は大切

建物についてだけでなく、土地に関してはどうでしょうか。

逃げ道という視点で考えれば、袋小路や細い路地だけに面した土地も避けたほうがよいでしょう。袋小路や旗竿地で、目の前の通路がふさがってしまったら、逃げることができません。

風水では袋小路や旗竿地を凶としています。気の流れが滞る、などと言われることが多いですが、避難という点でもマイナスであることははっきりしています。道路へのアクセスに支障のない土地を選ぶほうがよいでしょう。

避難経路は複数確保を

また雪国では冬、家の近くに除雪車が入ることがあります。除雪車が家の近くで作業中の場合、しばらく車の出入りがしにくいことも…。

雪道と除雪車

我が家の敷地は、駐車場から右・左どちらに出ても、大通りに出やすい場所にあります。「あ、除雪車がいるな」と思えば、反対側のルートを選ぶことができるので、 “除雪車待ち”の必要なく出入りが可能です。

除雪車に限らず、何かの理由で道が通れなくなる…ということはあり得ます。そんな時、回り道のしやすい敷地を選ぶというのも、ひとつのリスク管理かもしれません。

長い年月を過ごすためのマイホーム。土地選び・家づくりは、万一のこともよく考えて後悔のないようにしたいですね。