この土地、気になる…キープできる?
土地探しの際、よい物件が見つかって「買おうかな?」と思ったとき、まずすることが購入申込書を出すことです。私たちも、不動産屋さんに連絡して「申し込み」を入れました。これはいわゆる「仮押さえ」と呼ばれることもあるようです。
でもこれは、あくまで交渉に入るための単なる予約です。手付金もとくに必要なし。そのぶん、拘束力もありません。ゆっくり値段交渉してから…なんて思っていたら、他の人に持っていかれる可能性もあります。
ほかの希望者が、ローンを使わず、「現金払いで地主さんの希望価格で」と言えば、そちらで話が決まることなど珍しくないそうです。
だから「仮押さえ」、つまり「この物件、キープ!」というのは基本的にできない、と思っていたほうがまちがいないでしょう。
ほかに希望者がいなければ、その間に交渉できる余地がある、というだけのことです。
土地購入の決断は難しい
土地購入の決断はとても難しいもの。迷うのも当然です。しかし、よい土地であればあるほど、人気も高いので、時間との勝負になります。
いざ買いたい土地が見つかったときに、決断できる基準をきちんと持っていれば、迷うことも減るでしょう。少なくとも、予算の枠だけはしっかり決めておくことが大切です。
我が家の土地選びについては別記事で書いていますので、そちらもよろしければどうぞ。
我が家では、「申し込み」を出す際、「ダメ元で…」と、表示価格より少し低めの希望価格を書いて出しました。でも、ほとんど値引きはしてもらえず…。端数を丸める程度の値引きだけとなりました。
結局、「申し込み」から半月あまり悩んだ後、「買います!」と不動産屋さんに連絡。契約は、さらに半月ほど後に設定していただきました。
土地購入の契約当日
契約日当日、どんな感じだったか思い出してみると…。
不動産屋さんと契約を交わすときには、手付金の支払いや、いろんな書類の説明があります。私は事前にコピーをもらって、読んでおきました。わからないところはマーカーでチェックして、説明もしてもらいました。高額の買い物です。慎重すぎるくらいでいいはずです。
暦なんかも見て、吉日を選びましたよ。ハンコを押す瞬間はやはり緊張しますね…。(押したのは夫ですが…)
手付金も、契約時に契約金額の5~10%を目安に支払うことになります。我が家でも、数十万円単位のまとまった額を支払いました。これは決済時、土地代金の一部として充当されます(つまり一部を先払いしたということ)。
ですが、万一こちらの都合でキャンセルの場合は、これを放棄することになります。売主側の都合でキャンセルの場合は、売主が手付金の倍額を返金するとのことでした。
購入者にとっては一世一代の決断でも…
お金は契約時に全額支払いではなく、手付金以外の残金をあらためて決済となります。我が家は「土地は現金で買う」と決めていましたので、後日、メインバンクの応接室をお借りして決済を行いました。
地主さんや不動産業者さん、司法書士さんと一緒に、名刺交換や書類の確認、捺印をします。決済を待つ間、ちょっと世間話などしながら、なごやかに進みました。
ひと通り手続きが終わると、こちらは「はぁ~(脱力)」という感じでしたが、まわりは「それじゃどうも!」と、あっさりお開きだったのが意外でした。
「ハンコさえもらえばこっちのものさ!」的な反応かしら…とふと不安になりましたが…(汗)。
まあ、我々には一生に一度あるかないかの大きな買い物でも、業者さんにとってはいつものルーティーンでしょうから、当然かもしれませんね。
土地契約が無事済んで、まずは一安心。その日の夕食は、夫婦揃ってビールで乾杯しました~。