階位審査って何?
先日、太極拳の教室で、先生から「階位審査というのがあるけれど、受けてみませんか?」とお話がありました。
多くの習い事で、級とか段とか、習熟度に応じたグレードがありますよね。
太極拳にも、そうした制度があるそうです。審査に通ると、お免状をいただくことができます。
健康太極拳の階位
太極拳にもいろいろ流派?種類?のようなものがあるようで、私の習っている「健康太極拳」の場合は、初伝・中伝・奥伝・指導員・準師範・師範の6段階となっています。
初伝 | 一通り動ける |
中伝 | 初伝から1年以上稽古を重ねること |
奥伝 | 中伝から1年以上稽古を重ねること |
指導員 | 奥伝から1年以上稽古を重ね、指導助手や助手的経験を重ねること |
準師範 | 指導員から2年以上稽古を重ね、指導助手や助手的経験を重ねること |
師範 | 準師範から5年以上稽古を重ね、指導助手や助手的経験を重ねること |
師範になるには、最短で10年かかるってことですね!
免状取得にかかる費用
私は太極拳を始めて1年半あまり。だいたい自分で一通り動けるようになったくらいですので、受けるなら「初伝」です。
ただ、審査を受けて免状をいただくには、費用がかかります。
初伝だと1万円くらいですが、上に行くほど費用もかかるというので、ちょっと躊躇してしまいました…。
階位審査の受験は、強制ではありません。ただ、いずれ指導する立場を目指すなら必要になってくるもの。
「いつかは太極拳のインストラクターになりたい!」と思うなら、できるだけ早めに受けたほうがいいというお話でした。
私は、指導者を目指すなんていうことはまったく考えていなかったので、そこまでは…というのが正直なところ。
でも、今後の参考のために、審査を見学させていただくことにしました。
階位審査当日
当日は、審査を受験される方が数名いらっしゃいました。
初伝の人も、指導員・準師範など上位級受験の人も、一緒に演じるそうです。
最初は先生のリードがありますが、途中からは自分たちだけで動くことになります。
ふだんはゆるやかなテンポの音楽に合わせて演じますが、審査の時は無音!
音楽を頼りにはできないので、流れをしっかり頭に入れていないと動けません。太極拳慣れしている人でも、緊張のあまりミスすることもよくあるそう。
静かな会場に、緊張感が漂います。
でも、さすがは経験者ばかりの階位審査。とくに上位級受験の方は、動きがとてもカッコいい!
安定感があって、片足でもぐらぐらしないし、流れがとってもスムーズ。やっぱり違うなぁ…と思いました。
階位審査あれこれ
この階位審査、先輩によると「受験者が多いときのほうが、有利」なんだそうです。
受験者が一人とか二人だと、動きをど忘れした時に、リカバリーできなくなってしまいます。でもほかの受験者がいれば、横目で見て動きを思い出せる…ということなんですね。なるほどなぁ…。
ちなみに、ちょっとミスしたからといって審査に落ちる…ということは、めったにないそうです。
たとえ緊張から失敗したとしても、審査をなさる先生が、ふだんの実力をご存じなわけですし…。
そもそも、一定のレベルに達していないと「審査を受けてみたら?」というお声もかからないはず。
長年続けていれば、努力賞みたいなもの…なのかもしれません。
長く続けることに意義がある
免状をいただけるということは、ずっと継続してきたという確かな証。
上手・下手もさることながら、太極拳を通して自分と向き合う、その時間にこそ意義がある…
やめずに長く続けることに価値がある…
この頃、そんなことも考えるようになりました。
これまでは純粋に太極拳を楽しむだけで、審査など受けるつもりはなかった私ですが…。
これからどうするかは、ちょっと考えてみようと思います。