四畳半の部屋ってどうなのか
マイホームの間取りを考える時、四畳半の部屋を検討したことはありますか?
四畳半の部屋は、お世辞にも広いとは言えません。でも建築面積や費用をおさえたくて、四畳半を選択せざるを得ない場合もあるでしょう。
我が家にも、いくつか四畳半の部屋があります。
実際に四畳半の部屋を使ってみての感想や、考察を述べてみようと思います。
四畳半は狭く、圧迫感がある
四畳半とは、具体的にどういう広さなのか、について考えてみます。
我が家には、リビング横に4.5畳の小上がり和室があります。来客時の応接用、あるいは宿泊用のスペースとして設け、ふだんは座卓を置いてあるだけのスペースです。
四畳半は、大人二人分の布団が敷ける広さです。ただし、布団を二組敷いたら、それ以外の余裕スペースはほとんどありません。つまり、家具や荷物置きの場所が、ほぼないのです。
二人就寝することはできても、他にモノが置けない。しかも、その状態で戸を閉めたなら、けっこう圧迫感があります。(我が家はリビング隣接でオープンなので、そうした圧迫感はありませんが……)
同様に、四畳半の面積にダブルベッドを置くのも圧迫感が強く、おすすめはできません!(物理的に置くことはできるでしょうが……。おそらく、ベッドの組み立て作業も、狭いと大変だと思います)
子供部屋として四畳半はどうか
個室(子供部屋など)として、四畳半の部屋を使うとどうでしょう。
四畳半あれば、シングルベッド1台と学習机を置くことは十分可能です。しかし、余裕はありませんね。あくまで、寝るスペースと子供のモノ置き場で終わりそうです。
ただ、子供って小さいうちは親の近くで遊びたがるし、個室をほしがるのは小学校高学年から中高生頃。しかも一日のほとんどを、学校などで過ごしているわけですからね。使うのは主に夜と休日です。数年のことなら、割り切って、狭さを承知の上で使ってもいいでしょう。子供が家を離れたら、親の趣味室として使うというのもいいかも。
四畳半は予備室がおすすめ
四畳半の部屋というのは、基本的にふだんモノを置かない、予備室であれば問題ないと思います。しかし誰かの個室として常時使うなら、避けたほうがよいかと。
なぜなら、誰かが寝るときに使う部屋というのは、万一就寝中に地震があったとき、危険のない空間を確保することが重要だからです。
地震で家具が倒れてくると、四畳半という狭いスペースでは、逃げ場を確保するのが難しい……。その点、6畳以上あれば、家具が倒れてきても下敷きにならない配置を考える余地があります。
寝るだけのスペースに特化して、家具は極力置かない、あるいは作り付けのクローゼットだけ……なら、安全上はOKでしょう。
なかには「寝るだけなら、狭くて穴蔵みたいな部屋が落ち着く……」という方もいらっしゃるので、あとは好みの問題かもしれません。