『結局、自律神経がすべて解決してくれる』を読んでみた

暮らしノート

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『結局、自律神経がすべて解決してくれる』?

先日、書店でたまたま手に取った本に心をひかれて、読んでみました。

『結局、自律神経がすべて解決してくれる』という、健康に関わる本です。著者は小林弘幸氏。テレビなどメディア出演も多いお医者様(順天堂大学医学部教授)です。

健康な暮らしのために自律神経が大切だというのは、小林氏が他の書籍でも繰り返し述べていることです。

しかし今回、この本を読んで気づいたことがあったので、備忘のために書き残しておこうと思います。

50代、心身の不調は仕方ない?

50代・更年期世代ともなると、あちこちに痛みや調子の悪いところが出てきます。

私のまわりでも、「なんだか調子が悪い」「めまいやだるさで病院にいっても、原因がわからない」という同年代の声を聞くことが多くなりました。

ひざの痛み

私自身も最近、ひざが痛い、肩が痛い…と愚痴をこぼしたくなることがいろいろと…。

「やっぱり年だわ…若い頃は、こんなことなかったのに…」と思うこともしばしばです。

でもなぜ、若い頃はあんなに元気だったのでしょう?

そもそも健康とはどういう状態なのか

『結局、自律神経がすべて解決してくれる』の中に、こんな記述があります。

自律神経とは、私たちの生命活動を支えてくれている大切な『自動運転』のシステムで、いちいち命令を出さなくても意識とは無関係に働いています。 心臓が全身に血液を送ったり、食べたものが胃腸で消化・吸収されたりするのも、すべて自律神経の働きのおかげです

『結局、自律神経がすべて解決してくれる』 小林弘幸著 77ページ より引用

最近は、家電製品や自動車などにも、あれこれいちいち指示をしたり調整をしたりしなくても、自動で「ちょうどいい感じ」にしておいてくれる機能がついていますが、人間にはずっと昔から、自動運転の装置が生まれつきインストールされているというわけです。

『結局、自律神経がすべて解決してくれる』 小林弘幸著 103ページより引用

つまり人間には、「ちょうどいい感じ」「無意識でも元気でいられる」ようにするシステム(=自律神経)が生まれながらに備わっている、っていうことですよね。

自律神経という精巧なシステム

活動をするときは交感神経、リラックスしたいときには副交感神経が優位になって、互いにバランスをとることで、体を安定してコントロールする…。

なんて、よくできたシステムなんでしょう!

本書のなかで、小林氏は自律神経を「脳が人を操るために伸ばした糸」と表現しています。

確かに、操り人形の糸が切れたり、もつれたりしていたら、スムーズに動かせませんよね。

自律神経の乱れは、心や体のあらゆるところに影響を及ぼします。肩こりや頭痛など日常的なものから、がんなど命に関わる大病まで…。だから、自律神経を整えることが重要なのですね。

自律神経を乱す三大要因

しかし、その重要なシステムを乱す、3つの大きな要因があるといいます。

それは…

・加齢

・ストレス

・不規則な生活習慣

だそうです。

なるほど…年とともに調子が悪くなるっていうのは、加齢によって自律神経の働きが衰えてきたってことなのね…。(涙)

しかも私の場合、加齢だけでなく、ついつい夜更かしや、コロナのせいで出不精になり運動不足の日々。反省…。

がっくり

「加齢」は、避けられないもの。

でもあとの2つは、努力によって減らせる…。

健康でいたければ、そこに着目すべきということなのでしょう。

自律神経を整えるためにできることを、小林氏は本のなかで、細やかに紹介してくださっています。

毎日の食事や睡眠、運動などに関わることから、趣味的な活動まで、いろいろ提案されています。個々のライフスタイルに応じて、できそうなことを選んでいけばよいのでしょう。

この本から得られたこと

この本を読んで一番の収穫は、

「体は本来、健康でいようと自動調整してくれるものなんだ」と気づかされた、ということです。

具合が悪くなると、多くの人が「病院に行って、お医者様に治してもらおう」と考えるのではありませんか?

それは間違いじゃないけれど、そもそも体調が悪くなった原因が、自分の生活習慣だったとしたら…。

まずそこを改善しないことには、健康を取り戻すのは難しいと思います。

質のよい睡眠や、十分な栄養、休息をとることのほうが、どんな薬よりもまさる…というケースもあるんじゃないでしょうか。

太陽と女性

自分の体の持つ力を信じて、できるだけそれを邪魔しない暮らしを心がける。

そうすることで、自分で自分を整えることは、きっとできる。

そう思ったら、なんだか力がわいてくる気がしました。

『結局、自律神経がすべて解決してくれる』は、自分の体と心の「声」を聴く…その大切さを、思い出させてくれる本でした。

だから、できることからやってみようと思います。まずは、いつもよりちょっと早寝することから…。