イベントでダイハツ車に試乗
先日、車の展示販売会に行ってきました。複数のメーカーが一堂に会して、車のPR・販売をするイベントです。今、乗っている車も古くなってきたので、そろそろ新しい車の情報を得ようと思い、行ってみました。
まずダイハツのブースで、「ムーブ・キャンバス」の試乗を申し込みました。
テレビCMで、ころんとした可愛いデザイン&スライドドアを見て気になっていたので、ぜひ試乗したいと思っていたんです。
車内が広くて、インテリアも好み。なかなかいいなぁと思いつつ、運転を始めました。しかし、ウインカーを出して曲がろうとしたときに、違和感が。
ウインカーレバーの感触が、バネ仕掛けのようにピコン!と戻ってくる感じがしたんです。
「あれ…?なんだか、使いにくい…」
5分ほどの試乗を終えて戻ってきたのですが、その間ずっとウインカーの感じが気になっていました。
同じ日に、他のメーカーの車にも試乗しましたが、他車ではそうした感じはありませんでした。
ダイハツのウインカーの特徴
家に帰ってから、「ダイハツ ウインカー」で検索してみると、どうやらダイハツのウインカーは他と仕様が違うみたいですね。
従来のウインカーレバーは、曲がる方向に押すと「カチッ」と固定され、右左折を終えると元の位置に戻ります。ですがダイハツ車のウインカーレバーは、押しても固定されず、即座に元の位置に戻るのです。
これは、電子式ウインカーというらしく、コストダウンにつながるそうですね。輸入車などで多く見られるとか…。ネットをググってみると、ダイハツでは2015年くらいから導入されているようでした。
電子式ウインカーのデメリット
この電子式ウインカー、私にとっては「ウインカーを出した」という感覚がつかみにくかったです。
もちろん、音やランプ表示はあるんですけど、「カチッと入った!」という手の感触がないと、不安なんですよね。
ダイハツ車ユーザーや営業さんは「慣れますよ!」と言います。でも使い勝手が変わるのは、やっぱり心配です。
意図せぬウインカー操作の危険性
さらに、気がかりなことがもう一つ。
車線変更をしようと、右ウインカーを出したとします。変更をキャンセルしたい時、通常はウインカーを左に戻しますよね。
しかしダイハツ車方式では、同じ方向(右)にチョンと押すことで強制解除するそうです。
これまでずっと「出したウインカーを消す時は、元に戻す」という動きが習慣になっている私。ウインカーをキャンセルしようとして、すでに自動的に真ん中に戻ったレバーを、とっさに逆方向(左)に押しちゃいそうです。
後続車から見れば、右ウインカーだったものがいきなり左ウインカーを出すという謎の行動…。混乱しますよね。
ワンタッチウインカー?
また最近は、「ワンタッチウインカー」というシステムの車が増えているそうです。
ワンタッチウインカーとは、ウインカーが二段階になっているもの。
軽く押すとウインカーが3回点滅して自動的に止まり、深く押し込めば連続して点滅というシステムです。
車線変更時などに便利、との話でしたが、私はさほど便利とは思いません。たった3回って、短すぎませんか?長くウインカーを出したつもりが消えちゃっていた…というのも困ります。
それにレバーの操作性が複雑になってしまうと、前述のように、自分の意図とは違うウインカーを出してしまうかもしれません。それはちょっと怖いな、って。
シンプルで体になじんだ操作性を優先したい
ウインカーを出すシーンというのは、交差点や車線変更など、事故につながりやすいタイミングでもあります。思わぬ事態が起きたとき、とっさの動きはなかなか制御が難しいですから、操作に関わることはシンプルなほうがいいと思うんです。
車によっては、ワンタッチウインカーの機能をオフにできるものもあるようです。
でも、ダイハツの「固定できず常に真ん中にレバーが戻る」という機能は変えられません。そのため、ダイハツ車は私の選択肢から消さざるを得ませんでした。
ダイハツさんの車は、外観デザインやインテリア・収納など、他の要素はとっても優れているので残念なのですが…。普通のウインカーレバーを採用した車もあるといいのになぁ…。