家相・風水で重要と言われる正中線とは?
風水や家相の「鬼門」という言葉を知っている人はけっこういます。ですが、正中線という言葉を知っている人はそんなに多くないんじゃないでしょうか。
正中線とは、真北と真南、真東と真西を結んだ十字ラインのこと。このライン上にトイレやお風呂、キッチンなどの水回りや、玄関ドアを配置するのはよくないと言われています。
我が家は東玄関ですが、家の中心(宅心)で方位磁石を使って計ってみたところ、正中線が玄関ドアの枠をかすめています。
ギリギリセーフと言いたいところですが、流派によっては正中線の前後合わせて15度は正中線エリアとみなす、という説もあり、それだと玄関ドアも入ってしまいます。うう、微妙…。
正中線に水回りや玄関はなぜいけないの?
そもそも、どうして正中線上は注意!と言われるのでしょう?
本やネットの情報をかなり調べてみたものの、だいたいどれも、「正中線上は避けましょう」程度の情報ばかり。理由を書いてあるものはほとんどありません。
説明があっても、「正中線上はパワーが強い」「方位の聖域のため影響が強い」などと漠然とした内容で、ピンときませんでした。科学的な根拠らしき記述もなかったですし…。
どうしよう、真東玄関はよくないの…?と悩んでいた私でしたが、ようやくいくつかの本に、参考になる記述を見つけました。
「正確な4方位からは強力なエネルギーが注がれてくる、と風水では考える」
「方位の要である場所だから、清浄に保ち、おろそかにしないこと」という説明が…。
考えてみれば、トイレや浴室、キッチンなど水や火を使う場所は、どうしても汚れやすくなります。玄関も土ぼこりで汚れたり、靴や傘など乱雑になったりしやすいですよね。
強力な「気」の源、方位の要となる大切な場所はきれいにすべき。だからそういう汚れやすいスペースは避けたほうがよい、と昔の人は考えたのではないでしょうか。
「そうか、だったらきれいにしておけばいいんだ」。
風水も家相も、掃除や断捨離でマイナス要素を和らげることができる、というのはよく言われることです。きれいにしておくことで、ダメージを最小限に抑えられるというわけです。
過度に気にするより、行動でプラスに変える
東の玄関は、晴れた朝にはさんさんと日差しが入ります。玄関がほこりっぽいと、朝の光で目立ちますので、私は毎朝ゴミ出しのあと、すぐに掃き掃除をします。
「玄関が正中線エリアだなんて…」とクヨクヨするよりも、大切な場所だからきれいにしよう、と行動することのほうがずっといい、と思うことにしました。
この家に入居してから、家族が少し早起きモードになった気がします。朝、家を出るときにも、明るい光に向かって出ていく感じは気持ちがいいです。東の玄関、いいですよ!