玄関前に汚水管を通してはいけない?その理由を考えてみた

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玄関前に汚水管は凶相?

家相や風水で、「玄関前に汚水管を通してはいけない」という言い伝えがあります。

「汚水からは悪い気が出ていて、それが家人に影響を及ぼす。毎日その上を横切っていると病気や不吉なことが起きる」などと言われているようですが、本当なんでしょうか?

我が家でも、間取りプランを作るときには「玄関前にトイレの配管が通らないように」と配慮してもらいました。

でも、キッチンの排水は通ってしまうことになり、「どうしよう、キッチンの排水も汚水になる?」と心配でいろいろ調べました。

家相や風水の言い伝えには、何かしら理由があるはず。それがわかれば、対処法もあるはずだ…と私は考えました。調べてみて、これが理由では?と思ったことをまとめてみます。

玄関前に汚水管を通すと何がいけないのか

衛生・臭気の問題

玄関前に汚水管・排水管を通す、あるいは浄化槽等を設置する影響として、まず考えられることは衛生面の問題です。

トイレ

今は水洗式トイレが普及したので、くみ取り式トイレ(いわゆるポットン式)を知らない人も多いことでしょう。

私が子供の頃は、まだくみ取り車(バキュームカー)が家々を回って汚物を処理していました。

近くにくみ取り車がいると、臭いですぐにわかったものです。

しかも、もっと昔…くみ取り車が普及する前は、ひしゃくで汲んでいたという話です。臭いどころか、し尿をこぼすということもあったはず。虫の発生や、感染症・食中毒につながる可能性も、かつてはあったことでしょう。

「玄関前に汚水管を通すな」というのは、
「人の出入りの動線(玄関)と、汚物の動線(汚水管)を交差させてはいけない、できるだけ離せ」という意味だったのではないでしょうか。

下水道設備が整った現代では、スムーズに排水が流れていれば、問題になることはあまりないでしょう。ただ、万一詰まらせて汚水があふれるようなことになれば大変ですが…。

排水管トラブルの問題

排水管は、経年劣化や地震などの災害によって、破損することがあります。

漏水や、管の内部に土砂が入り込むと、地盤が弱るなど大きなトラブルにもつながってしまいます。

2021年、北海道三笠市で、道路に大きな穴があく陥没事故がありました。走っていた乗用車が1台、すっぽり落ちてしまったほどの穴です。

この穴ができた原因が、道路の地下12mのところに通っていた排水管でした。

60年以上前に敷設された古い管で、損傷が激しく、そこに周囲の土砂が流れ込んでいたそうです。

土砂が流出した部分が空洞になり、陥没してしまったとみられます。

上水道管なら、トラブルがあれば「水の出が悪い…」とか「水道代がおかしい?」と気づきやすいでしょう。

しかし排水となると、使い終わった水ですから、地中に漏れ出てしまうと気づきにくいはず。

それも、少しずつとなればなおさらです。いつのまにか地下に大きな穴が…なんて、夢にも思わないですよね。

そうしたことから、「排水管・汚水管を、人の出入りのある玄関先に通すな」という教えができたのではないでしょうか。

すでに玄関先に汚水配管が…というときは

「そんなこと知らなかった、うちの玄関前には汚水管が通ってる…」

というお宅もあるでしょう。

だからと言って、それを移設することなど簡単にはできませんよね。

現状でできることは、排水管の定期的なチェックです。

排水に詰まりや異常がないか、時々点検して適切なメンテナンスを行う。そうすれば、トラブルを未然に防ぐことにつながるでしょう。

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トイレ・浴室・キッチンなど、水回りをどう配置するかは悩みますよね。動線はもちろんですが、排水のことも考えておくと維持管理にプラスかも…。

いくら下水道設備が整っていても、長年排水の汚れを放置していると、管が詰まってあふれるかもしれません。

浴室・洗面室なら髪の毛や石けんカス、洗濯機排水の繊維くずなど。キッチン排水なら、油脂が詰まりの元です。

食器や調理器具についた油分も、できるだけ取り除いてから洗えば、汚れを減らせます。

ヘアキャッチャーとかゴミ取りネットを使うのも有効です。

「風水や家相の問題にはまず掃除!」というのが、ここでも有効ということなんでしょうね。

また古い排水管だと、すき間から木の根っこが入りこんで詰まらせてしまうこともあるそうです。我が家では年に1回、汚水ますを開け、内部をケルヒャーで洗浄。異常がないかチェックしています。

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今のところは、自分たちでできることはやっている我が家ですが…

もう少し築年数が経ったら、専門の業者さんに高圧洗浄等お願いすることも考えています。

詰まってしまってからでは作業も費用も増すでしょうから、早めに対応したほうが結局はお得かも。

住宅設備は、やはりメンテナンスが大切ですね。