表札のない家は増えている?
最近、表札のない家を見かけるようになりました。
部屋番号のある集合住宅だけでなく、一戸建てでも…です。
昨今の、プライバシー重視の風潮も関連しているのでしょうか…。
一戸建てなら、かつては「表札はあって当たり前」だった気がしますが、時代の流れなのでしょうか。
表札といえば、初めて表札を購入した時、値段が意外に高かったことも驚きでした。
ひょっとして、お金がかかるからつけない…というお宅もあるのかな…?
来訪者には不便
表札がないことでまず心配なのは、宅配便などがきちんと届かないのでは?ということでしょう。
郵便や宅配便については、住居表示板や転居届などをきちんとしておけば、問題なく配達してもらえると聞きます。
でも…配送に関わる業者さん以外にも、町内会や子供会などの関係で訪ねてくる人はいるものです(配布物とか、会費の徴収とか)。
私も役員や班長をやったことがあるのでわかりますが、表札のない家を訪問する時は、「ここのお宅でいいんだよね…?」とちょっと不安でした。
目立たない大きさで、名字だけ・ローマ字だけでも表示されていれば、来訪者にとっては助かるはずです。
最近は「ストリートビューで映るのがイヤ」という声も聞きます。表札が映ってしまって困るときには、「問題の報告」から連絡して、ぼかしを入れる対応もしてもらえるようです。
表札がないと損をする?
誤配などの心配以外に、表札なしのデメリットとして気になることがもうひとつ…。
それは、表札を出さないことによって、「自分が何者であるか名乗りたくない」「地域との関わりを持ちたくない」という印象を、周囲に与えてしまうということです。
もちろん、なかには事情があって名前を出せないケースもあるでしょう。女性の一人暮らしなど、防犯上、意識的に出さないという人もいます。
しかし表札は、地域のコミュニティに認知してもらうための、大切な「印」だと思うのです。
短期間で引っ越してしまう単身者ならともかく、家族が長く暮らす戸建て住宅なら、表札はつけておくほうがいいと私は思います。
ふだんの生活では、近所付き合いがなくても、きっと不自由はないでしょう。でも災害など問題が起こったとき、近所との助け合いや声かけが必要になることはあります。
もし表札をつけないことで、「あのお宅は、近隣とのつきあいを望まないのかも…」と思われて疎遠になってしまうとしたら、損なことかもしれません。
良好な近所付き合いによるメリット
近隣との良好なコミュニケーションを築くことは、実は防犯面でもメリットがあるといわれています。
近隣づきあいのおかげで、不審者などの情報を入手できたり、留守時に自宅の異変を察知してもらえたりということもあります。
ご近所や町内会のネットワークが役立つこともあるのです。
表札ひとつで近隣への印象をアップできるなら、つけておくメリットは十分あると思うのですが…。
皆さんは、どう思われるでしょうか。