表札のある家・ない家、どちらが犯罪のターゲットになりやすい?

ドアホン 表札 玄関 外まわり

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表札のある家のほうが狙われやすい?

先日テレビで、家庭の防犯に関わる番組をやっていました。

番組内で、「表札のある家・ない家、どちらが狙われやすい?」というトピックがあり、「表札のある家のほうが狙われやすい」という話が出ていました。

とくに「表札にフルネームや家族全員の名前、住所を表示するのはよくない」とのことでした。

以前にもこのブログで表札に関わる記事を書いていますが、防犯という面から改めて考えてみようと思います。

ドアホン 表札 玄関

家族全員の名前はなぜNG?

家族構成がわかることで、下見によって家族全員の生活リズムまで把握され、空き巣に入られる例もあると聞いたことがあります。

また、子供が「○○ちゃん!」と正確な名前を呼びかけられれば、不審者であっても「ママの知り合いかな?」と油断する可能性も…。

住所やフルネームのデメリットは?

住所やフルネームがわかるとネット検索がしやすくなり、SNSなどから所属や行動、資産を推測されることもあるかもしれません。

キーボードと手

不特定多数に自宅の情報が…

さらに、グーグルマップ・ストリートビューの問題も。

見ず知らずの人が、現地に行かずとも、手軽に家の周辺の様子を知ることができる…こうした状況は、ひと昔前には考えられなかったことです。

だとすれば、表札の位置や大きさも一考が必要です。ストリートビューでデカデカと見えてしまうのは避けたいですね。

タイル壁の玄関

表札にはメリットも。つけるなら配慮を

こうした事情から、「表札をつけるのは心配…」と考える人が増えているのも無理はないですが…。


郵便や宅配の誤配防止、来客の利便性や地域住民への印象など、表札のメリットも多くあるのは確かです。地域によっては「つけるのが当たり前!」というところもあるでしょうしね。

表札をつけるのであれば、

・住所を併記しない

・名字だけにして、家族全員の名前は載せない

・ストリートビューでバッチリ見えるような位置を避ける
(あるいはGoogleに連絡してぼかしを入れてもらう)

・表札の文字や種類、大きさを工夫して、個人情報の表出を最小限にする

など、心がけておくとよいでしょう。

表札の文字によっては、漢字・かな・ローマ字など、種類によって個人情報を一部あいまいにできる場合があります。

たとえば「おおた」という名字の場合を考えてみましょう。
漢字だと「大田」「太田」「大多」…などと複数あります。
ひらがなやローマ字にすることで、特定を多少防ぐことができます。


名前や文字数などにもよりますが、プライバシーの観点からは、漢字以外の表記を検討してみるのも一案です。

風水では表札をつけるべきと言うが…

ちなみに風水では、「表札がない家は運気が入ってこない」と言われ、木製の表札に世帯主の名前をフルネームで書くのがよい、としています。

しかし風水や家相が生み出された時代と、現代とでは暮らしの質が変わってきています。

「風水では、家長のフルネームを記した表札が最上」だとしても、それが現代の暮らしでもベストとは限りません。

長く続いてきた知恵であっても、「いま」を生きる人々の暮らしに合わせて、アップデートすべき部分もあるはずです。

犯罪が多様化した昨今、暮らしの安全は最優先事項です。こだわりすぎず柔軟に考えてもよいのではないでしょうか。