住宅内での不慮の事故
住宅内での事故のニュースって、聞いたことがありますか?
安全・安心なはずのマイホームで、不慮の事故が起きるケースは意外に多いのです。
窓まわりのひもに注意
たとえば、窓に使うロールスクリーン。
ロールスクリーンは、窓のインテリアとして、あるいはスペースの仕切りや目隠しとしてよく用いられます。サイズや色柄も豊富で人気があります。
ロールスクリーンは、スクリーンを上下させるため、サイドにボールチェーンがついています。このチェーンが、小さいお子さんの首にからんで窒息するという事故が報告されています。
ロールスクリーンだけでなく、ロール式網戸やブラインドのヒモ、あるいはカーテンのタッセル(止めヒモ)も、同様の危険があります。
小さなお子さんに危険が…
窓のそばには、ソファなどを置く場合も多いと思います。お子さんがソファに上って遊ぶこともあるでしょう。
そんな時、ふとチェーンに手が届くことに気づいたら?
引っ張ったり体に巻き付けたりして、何かの弾みに絡まってしまったら大変です。大きな事故になりかねません。
窒息事故の場合は声が出せず、周りも気づきにくいので非常に怖いのです。たった数分のことでも、命に関わります。
消費者庁のレポートでは、日本国内で5年間に3件の死亡事故が確認されています。海外を含めると1996年以降250件を超える死亡事故報告があるそうですから、かなりの数です。
事故を防ぐ対策
こうした事故を防ぐには、以下のような注意・対策が必要です。
・チェーンに手が届かないよう、クリップなどで高いところに固定する
・コードカバーや、ループにならないコードを利用する。
・強い力がかかるとチェーンが外れるようなつくりの商品を使う(セーフティジョイントなど)
・ロールスクリーンやブラインドの近くに、足場となるようなソファやベッドを置かない
いかがでしょう。できることからすぐにとりかかることをおすすめします。
小さい子からは目を離さないのが一番ですが、常に子供につきっきりでいられるとは限りません。可能な限り、危険につながるものは先に取り除いておくのが安心です。
小さなお子さんや、ペットのいるご家庭は、ぜひ気をつけてあげてください!