50代で家を建てる
先日、同世代の友人の一人から「これまで社宅住まいだったけど、やっと家を建てることにした」と聞きました。
50代なかばを過ぎてからの決断です。
我が家も50代で建てましたから、「お仲間!」とちょっと嬉しくなりました。
この頃、ちょいちょいそんな話を聞くのですが、そういう人が増えているのかしら?
50代以降で家を建てるメリットは、何といってもコンパクトな家にできること。
夫婦ふたりで住む家なら、小さくて済みます。
家が小さければ土地も小さくていいので、固定資産税も抑えられます。
メンテナンスの手間も、コストも、大きい家より減らせます。
我が家は床面積30坪の平屋ですが、もっと小さくてもよかったかな…。
建築当時子供がまだ学生だったので、子供の部屋も作りましたが(あとあと予備室にできると思って)、夫婦ふたりなら、30坪以下で十分快適な家を作れると思います。
若いうちにマイホーム!もいいけれど…
子供が小さい時期は、走り回る音や泣き声が避けられません。
集合住宅ではご近所に迷惑が…と気になることもあるでしょう。
子育て世代にとって、一戸建てはやはり魅力的です。
4人家族の戸建てなら4LDKくらい…となると、希望は広さにして35~40坪ほどでしょうか。
新築で床面積が5坪増えれば、建築費は少なくとも300万円増。10坪増えれば600~700万円アップになります。
ローンの負担も増しますね…。
せっかく大金を費やして立派な家を建てても、10数年後に子供たちが巣立ったら夫婦ふたりだけの暮らしに。そのほうが、子育て時期より長くなるかもしれません。
かつての子供部屋は物置状態になっている…というお宅もたくさんあるはず…。
(うちの実家もそうでした…)
だったら、若いうちは安い中古の戸建てに住み、子供が巣立った後に平屋などコンパクトな家をお得に建て直す…そんな選択があってもいいんじゃないでしょうか。
中古の戸建てだと、子供の落書きやいたずらによる汚れや傷も、あまり気になりませんし。
小さな家、コスト以外のメリット
“小さな家の大きなメリット”は、家を建てるコストが節約できるだけではありません。
広い家から小さな家に引っ越しをするなら、不要なものを捨てることになります。
50代ともなれば、これまで家にいろいろモノをためこんでいる人も多いのでは?
つまり老前整理もできてしまうわけです。これ、終活にもプラス!
老後に向けて、暮らしを見直し、ダウンサイズするきっかけになるはずです。
50代以降からの家づくり、注意すべきポイント
ただし注意しなければならないのが、住宅ローンです。
年齢が上がると、健康面で団信保険の受け入れが厳しくなることがあります。
3大疾病団信やがん団信は40代まで…とか、ハードルが高くなってしまうんですよね。
うーん、49歳で建てるべきだったか?と思ったこともありました。
日頃から、健康には十分注意しましょう。
高齢での住宅ローンは、年金暮らしに影響が及ぶことも。
経済的に大きな負担になりますから、無理をしないことが大原則。
しっかり貯蓄をして、資金計画は万全に!