鍵は簡単に複製できる
先日、仕事場の控室でのこと。
アルバイトの若い子のバッグから、家の鍵らしきものがぶら下がっていました。落とさないようにストラップがついていたのですが、それがバッグのポケットから、ぷらーんと。
こういうとき、ついつい、オバサンのおせっかいモードが発動。
「ねえ、鍵が出たままになっているよ、危ないよ」と、その子に伝えました。
「え? ああ、ありがとうございます。でもストラップついてるんで、落としはしないんで」
「いやいや、それだけじゃなくて。鍵は出しっぱなしにしちゃダメ!鍵の番号、見えてるし」
「は?」
私は、鍵の表面に刻印された、アルファベットと数字の列を指さしました。
「これ。鍵って、番号がわかれば、誰でも合鍵作れちゃうらしいよ。下手すると家に侵入されちゃうよ」
「マジですか?!」
そのアルバイトさん、「知らなかった…」と驚いて、青くなっていました。
鍵を作られたら万事休す
鍵には固有の番号がついていて、純正キー(マスターキー・親鍵)の場合、メーカーとその番号さえわかれば、ものの数分で、複製できてしまうんだそうです。
鍵を作られてしまったら、いつでも侵入可能ってことですよ(怖!)
鍵は常に身につけておき、保管時は人目につかない場所にしまうこと。
番号も、見えないようにカバーをつけるなどして隠すこと。
SNSに、鍵の写真をアップするなんてもってのほか!
「かわいいキーホルダー、買いました~」なんて、不用意に載せちゃいけません…。
ひったくりで鍵を盗まれ…
一人暮らしでアパート住まいだった20代の頃、私はひったくりの被害にあいました。
夜道を歩いていると、後ろからライトを消した車がそっと近づき、ハンドバッグを一瞬でひったくって行ったのです。
バッグの中には、現金やカード類の入ったお財布、保険証や定期券、手帳など、そしてアパートの部屋の鍵が。
その後、私は警察署で事情を聞かれました。
担当の方から「バッグはまず見つからないでしょう。でも下手に抵抗すれば車に引きずられることもある。車内に連れ込まれたかもしれない。バッグだけで済んでよかった」と言われました。
そして、「鍵を盗られて、住所も知られているから、侵入される恐れもある。家に一人でいるのは危険です」と言われてがく然。
すぐに、アパートの大家さんに連絡しました。
翌日にはドアの鍵を丸ごと交換してくれることになりましたが、当日の夜はさすがに間に合わない!
そのため、彼氏に頼んで、ひと晩私の部屋に一緒にいてもらいました。ドアチェーンや窓の補助鍵など、できる限り対策をしましたが、怖かった…。
安全な暮らしを守るために
その後、カード類などの利用停止や、再発行手続きに追われる日々…。
でも何より、犯人が家にやって来るのでは…というのが一番不安でした。
幸いその後は、怖い目に遭うことはありませんでしたが、自分の暮らしを守る「鍵」というものの大切さが、身にしみました。
以来、鍵の扱いにはいつも気をつけています。
家の中でも、鍵は人から見えるところに置くのは避けたほうがいいですよ。
あ、玄関先の植木鉢の下とか、郵便受けの中だとか、そんなところにスペアキーを置くのももちろんNGです。
皆さんもご注意ください!