雪のシーズンを迎えると…
北海道では11月ともなると、天気予報に雪マークがつき始めます。そうなると、マイカーのタイヤ交換が必須。
我が家の近所では、自分でタイヤ交換をする人が多いです。
自宅前の駐車スペースで作業している人が多いですが、なかには、道路上に車を移動してから始める人もいます。
それは、駐車スペースの勾配のため。
タイヤ交換は、水平で安定したところでないと危ないですからね。
駐車スペースや、玄関から道路までの勾配がきつい家は、意識して見てみるとけっこうあるものです。
道路への勾配はどのくらい?
水はけなどを考えれば、敷地・建物は道路より高い位置にあるほうがよいと言われています。
かといって、高ければ高いほどいいかというと、そうとも言えません。
あまり高低差があると、土留めや階段などを作る費用がかかるからです。
さらに北海道の場合は、冬の暮らしを考慮する必要があります。玄関から道路までの高低差・勾配によって、冬は転倒しやすくなってしまうのです。
ブラックアイスバーンにご注意を
とくに心配なのが、玄関前や駐車スペースのアスファルト舗装です。
アスファルト上に張ったごく薄い氷は見えにくく、ブラックアイスバーンと言われています。表面が水で濡れただけに見えるのですが、実は凍っているという状態です。
このブラックアイスバーン、冬の北海道では本当によく見かけます。交通事故や、歩行者の転倒の原因になることも多いです。私もこれで転んだこと数知れず…。
理想的な勾配は2%前後。滑らないよう対策を
こうした危険を回避するため、家の周囲で人が歩く部分は、できるだけ緩い勾配にするのが安心です。
水平にしてしまうと水はけが悪くなるため、2~3%が理想的な勾配と言われています。外構プランを打ち合わせする時に、勾配がどのくらいになるか確認するといいでしょう。
また、車椅子やベビーカーを使うために、スロープを作るというご家庭もあると思います。スロープも冬場の凍結・転倒の可能性をよく考え、手すりの設置や、ゴムマットなど対策をお忘れなく!