残り湯は運気を下げる?
みなさん、お風呂の残り湯ってどうされていますか?
我が家では、お洗濯の「洗い」工程のみ、残り湯を使っています。
でもこの「残り湯利用」、風水ではNGとされているんですよね。
「残り湯には”厄”が溶け込んでいるのだから、すぐに流さないと運気が下がる!」とか…。そう言われると気になるのが人情…。
でも、ただ捨てるのはもったいないですよね。
運気が下がる、と言われる具体的な理由を検証したうえで、賢く使う方法がないものか、考えてみました。
なぜ残り湯利用はNGと言われるのか
風水では基本的に、家や敷地内にため水・動かない水があることを凶としています。それはやはり湿気や衛生の問題が大きいと思いますが、項目を分けて整理してみましょう。
湿気
残り湯を使うためには、しばらくの間そのお湯を浴室に放置することになります。
湿気の増加は、浴室のカビはもちろん、家の建材の劣化にもつながってしまいます。
対策→ 浴槽にフタ、換気扇の利用、窓を開けて換気。こまめな掃除、カビ取りなど。
衛生面
残り湯は生温かく、皮脂など汚れが溶け込んでいるため、雑菌が繁殖しやすくなります。場合によっては洗濯物に臭いがつくことも…。
対策→ 残り湯は時間を置かず、できるだけ早く使う。抗菌タイプの洗剤を使用。すすぎはきれいな水を使う。
掃除
残り湯をあとで使うとなると、浴室のお掃除も遅くなりがち。バスタブなどについた汚れも落ちにくくなります。
対策→ 残り湯は時間を置かず、できるだけ早く使う。ていねいな掃除を心がける。
安全面
浴槽内に多量の水を残したままだと、小さい子供が落ちて溺水、という可能性があります。
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭は、残り湯放置は危険だと思います。
浴槽にはフタ、浴室にカギをかける、という方法もありますが、万一、ということもあり得ます。
我が家でも子供が小さいうちは、浴槽にはお湯を残しませんでした。
残り湯利用のメリット
水道代
残り湯を使う最大のメリットは、水を無駄にしないこと、つまり水道代の節約でしょう。
我が家の浴槽はロング浴槽なので、一般的なバスタブとしては大きめのほうです。
水位70%での水量は162リットル(0.162㎥)。
実際には、一度のお洗濯で162ℓも使わないですよね。
我が家では残り湯の1/3くらい、1回50ℓ(0.05㎥)程度だと思います。
仮に札幌市の水道料金1㎥(=1000 ℓ)あたり税込み220円(基本料金は除く)と見積もって計算してみると、1回あたり11円。
毎日使ったとして、月に330円です。年間4千円ほどの節約でしょうか。
洗濯時の水温
しかし我が家の場合は、水道代のほかにも残り湯利用のメリットがあります。
それは、水温。北海道の水道って、温度が低いんですよ。冬はもちろんのこと、夏でも冷たいんです。
水温が高めのほうが、洗剤が溶けやすく、汚れも落ちやすいですよね。そのため我が家では、洗いの時だけ残り湯を使っています。
ボイラーの凍結防止
さらに、北海道住まいの我が家にとって、もう一つのメリットがあります。
それは、ボイラーの凍結予防。
我が家は給湯・暖房・調理にガス(エコジョーズ)を使っています。
エコジョーズのボイラーは、厳寒時に凍結しないよう、凍結防止ヒーターなどの対策がとられています。
バスタブに水を張っておけば、自動で循環させて凍結を防げるようになっているのです。
ですから1日中マイナス気温の「真冬日」は、お風呂の残り湯をあえて捨てずに、凍結予防に役立てています。
風水ではNGと言われるが…
このようなメリットとデメリットを考慮した上で、我が家では残り湯を利用しています。
通常のお洗濯のほか、洗車、靴やガーデニング用品など、泥汚れを落とす下洗いにも重宝します。
また、庭の植物へ水やりすることもあるので、入浴剤は使わないようにしています。
風水ではNG!と言われる残り湯利用ですが、災害の多い昨今、お風呂の残り湯が非常時に何かしら役立つこともあるでしょう。
お掃除などこまめな対策で、残り湯も賢く利用できるとよいと思います。