しばらくぶりのブログ更新です。
ここ数週間、怒濤のような忙しさでブログ更新ができませんでした。
というのも、「法定後見人をつけるための申し立て」作業に追われていたからです。
法定後見人とは?
法定後見とか、成年後見…あまり、耳慣れない言葉だと思います。
これは判断能力の不十分な人に対し、親族や専門家が後見人となって、金銭管理や身上監護のお手伝いをすることができる制度です。
今回私が申し立てをしたのは、遠方に住む高齢の親類のためでした。親類は脳疾患で長期入院中。実は、その面倒をみていた唯一の家族が、急死してしまったのです。
警察から連絡を受けてとにかく駆けつけ、直葬だけ済ませたものの、入院中の親類はこれからどうなるのか…。困り果てていたところに、役所の方々が教えてくれたのが、後見制度でした。
家裁に申し立てが必要、時間も費用もかかる
後見人をつければ、判断力の落ちた本人に代わって、財産管理や行政の手続きなどをしてもらえるようになります。
ただ…後見人をつけるには、家庭裁判所に申し立てが必要。決まるまでに数ヶ月を要し、費用もかかる、と聞いて、すぐには決断できませんでした。
費用はどの程度かかるのかも心配で、役所の方に聞いてみました。
すると、「申し立てを自分でやれば1万円~数万円。しかし司法書士などプロに頼めば最低10万円はかかる…」とのこと。その費用は申立人の負担となります。
さらに、月々の利用料もかかります。親族が自分で後見人をやれば報酬なしも可能ですが、司法書士など専門家にお願いすると月に数万円~(ただしこちらは本人の資産から支払えるが)と言われました。
そして、一度後見人をつけたら、後見は本人が亡くなるまで続きます。途中で利用をやめることもできないそうです。ですので、利用するかどうかは慎重に考えねばなりません。
後見人しか選択肢はなかった
親類は長期療養病棟に入院していました。入院している限り、身の回りのことはなんとかなるでしょう。緊急なのはまず、お金のことでした。身近に頼れる人がいない状態で、本人の代わりにお金を動かせるのは、後見人しかいないという結論になったのです。
親類は高齢に加え、病状も、いつ急変するかわかりません。何はともあれ急ぐ必要がありました。
結局、私は「申立てを自分でやろう!」と決意しました。実は私の住まいの近くに、法定後見申し立てを支援してくれる、行政組織があったことがきっかけです。法律の知識など何もないけれど、サポートしてくれる組織があるなら、私にもできるかもしれない…そう思ったのです。
他のことはすべてあとまわし、申立書の作成に全集中で取り組み、3週間ほどでなんとか書類一式を家裁に送ることができました。いやー、目の回るような日々でした…。
※(今回私が行ったのは申立てのみ。後見人自体は専門家にお願いすることにしました)
親族以外に、役所が申し立てることもできるが
後で聞いたことですが、事情によっては、役所が親族に変わって申し立てることも可能らしいです。しかし役所にお願いすると、時間がかかるケースも多いとのこと。3週間で書類を揃えたというと、「3週間!それはすごく早いです。大変だったでしょう?」と言われました。
いや本当に…(涙)。そりゃあもう大変でしたが、自分でやったがゆえに時間と費用を抑えられたのは大きなメリットでした。
実際にどんな点で苦労したかは、またおいおい、ブログで書いていこうと思います。