閉じ込め事故は怖い!間取りの工夫でリスクは減らせる

トイレ ドア 間取りのヒント

※当ブログのリンクには広告が含まれています。

個室サウナ店で閉じ込め事故

2025年12月、東京・赤坂の個室サウナ店で、死亡事故が起きました。
個室ドアのドアノブが壊れ、客として訪れたご夫婦が閉じ込められてしまったようです。

ドアノブ破損だけでなく、異常を知らせる非常ボタンも電源が入っていなかったらしく、悲惨な結果となってしまいました。

この事故のニュースの後、「ドアの不具合を修理してほしい」という依頼が増えている、と、TVのニュースでやっていました。「ドアの不具合を放置していると、閉じ込め事故になりかねない」という危機感を持った方が、多くいたのでしょう。

TVに出ていた業者さんは、「ドアなどは10年程度を目安に、点検するとよい」とおすすめしていました。

ドアノブがぐらぐらするとか回りにくい、ノブの付け根に隙間ができている、などは要注意のサインだそうです!

※万一ノブがとれてしまった時は、ドアの隙間からクリアファイルやプリペイドカードなど、柔軟でしっかりした薄い素材を差し込むと、ラッチを引っ込め開けることができるそうです。我が家もトイレに、使用済みQUOカードを1枚、しのばせてあります。

閉じ込め事故は怖い

「ドアノブ怖いわね~ウチは引き戸だから安心」と思いますか?

我が家にも引き戸が多くあります。引き戸にはドアノブはありませんが、引き戸であっても、不具合で開かなくなることがあるんです。サウナでなくても、閉じ込められてしまえば、何らかの危機に陥ることは避けられません。

子供が小さい時には、物干し中にベランダに閉め出されるかも……という不安を感じたこともあります。


もし、小さなお子さんがいるご家庭で、閉じ込め事故が起きてしまったら大変です。何かあっても、すぐにお子さんのそばに駆けつけられないのですから……。

閉じ込められるスペースをつくらない

そんな経験から、我が家は家を建てるとき、「閉じ込められるようなスペースを作らない」ということに留意しました。「ドア一つ動かなくなると、出られない!」というスペースは危険だと感じたからです。窓があれば、最悪そこから脱出したり、外にいる人に助けを求めたりすることができます。

そのため我が家では、ファミリークローゼット以外は、すべてのスペースに窓を設けてあります。バスルームと、2カ所のトイレにも窓があります。

ファミリークローゼットには窓はないものの、ウォークスルーで2カ所の出入り口があります。どちらか一つが動かなくなっても、もう一方から出入りできるようになっています。「回遊動線」という考え方を参考にしました。

ドアの点検も大切ですが、そもそも閉じ込め事故のリスクを減らす、という考え方も重要だと思います。注文住宅なら、回遊動線を検討してみるのも有効でしょう。

ドア前にモノを置かない

閉じ込め防止の注意をもう一つ。

以前聞いた話で怖かったのは、トイレのドアの前に立てかけていたモノが倒れ、ドアを塞いでしまった、という事例です。特にトイレ前のスペースが狭いと、そういう危険性が増します。開き戸の場合は特に、ドア付近に不安定なものを置かないよう注意ですね。

トイレ ドア

一人暮らしの場合は、常にトイレのドアは少し開けておくとか、スマホを持って入るというのも必要かもしれません。