家の中に“裏通り”をつくる…回遊動線のメリット

クローゼット 間取りのヒント

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回遊動線が人気

最近、家の間取り関連でよく聞くのが「回遊動線」という言葉です。

これは、家の内部で動線が行き止まりにならず、ぐるぐると回れるようなつくりのこと。

2way動線と言われることもあるようです。

たとえばこんな間取りです。

間取り

玄関からリビングに行くルートを見てみましょう。

ホール経由だけでなく、納戸からもキッチン横に入れるドアがあります。

お客様はホール側からリビングにお通しできますが、家族は納戸からも入れます。

冬は、納戸にコート類や防寒小物を収納することもできます。

まとめ買いしたストック品を納戸に収納する時も、この動線なら便利そうですね。

我が家の回遊動線

我が家も回遊動線を生かした間取りになっています。

たとえば玄関からリビングへ、

  • 直接入るルート
  • 洗面所→ファミリークローゼットを経由する別ルート

この2つを設けています。

いわば、家庭内に「裏通り」を作っておくという作戦。

帰宅したらまず洗面所で手を洗い、ファミリークローゼットにアクセスします。

収納スペース

脱いだコートや上着は、すぐにハンガーへ。

手袋やマフラー、ふだん使うバッグなどは、ファミリークローゼット内の定位置へ。

「あれ、どこに置いたっけ?」がなくなり、出かけるときもさっと持っていけます。

これで、リビングの真ん中に上着やバッグをちょい置きしたまま放置…ということも無し!

収納すべきものは裏通りへ…という意識のおかげで、リビングが散らかりにくくなりました。

「ただいま動線」という考え方

私は新居の設計段階で、どうしてもこの動線を作りたかったので、ハウスメーカーさんに「こういう流れで暮らせるように…」とお願いしました。

ですが後日、この一連の動作を「ただいま動線」と名付けて説明している本を見つけたんです!

いやー、この本を打ち合わせ前に読んでおきたかった!

これからマイホームを計画されている方はぜひ、読んでみることをおすすめします。

防災上もメリットが

ちなみに、回遊動線で助かったことは他にもあります。

以前、玄関とリビングをつなぐドアが、不具合で開かなくなったことがありました。

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でも我が家ではクローゼット経由で玄関へ出入りできたので、問題なし。

もし回遊動線でなければ、玄関に出入りできなくなるところでした…。

複数の通路を確保するというのは、防災上も有利だと思います。

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ただし、回遊動線はうまく計画しないとデメリットもあります。

デメリットについてはまた次回…。