家と会社、近いとどうなの?
マイホームの土地選び、職場の近くにしますか?職場に近いところにマイホームがあれば、通勤が楽になりますね。
でも我が家の夫は、あんまり近すぎるのはイヤだ、と言っていました。
実は家づくりを考え始めた当時、夫の職場の近くに、人気の分譲地があったんです。
街並みも整っていて、区画もゆとりがあり、交通も買い物にも便利な場所です。
しかし夫いわく、そこの分譲地はイヤだ、と。
理由を聞いたら、大きく2つありました。
会社のすぐ近くがイヤな理由
同僚がたくさん住んでいる
その分譲地には、すでに会社の同僚や上司のお宅が何軒もあるそうです。ということは、ご近所になる可能性もあるわけで…。町内会の班も一緒になるかもしれません。
「仕事でも顔を合わせ、休日にも近所でまた顔を合わせ…。それもちょっとね…。」というのでした。
夫だけでなく私も、すっぴんで庭仕事なんかしにくいかも…?(汗)
近いと何かと呼び出される?
夫は若い頃、会社のすぐ側にある社員寮に住んでいたことがあります。
近いがゆえに、残業しても大丈夫だろうとか、休日にもかかわらず、ちょっとした雑用で呼びつけられることもあったそうです。(当時、まだ若くて下っ端だった、ということもあるでしょうが…。)
また、同僚のたまり場になる部屋もあったみたいです。
確かに、職場と家が近すぎるのは、仕事とプライベートが分けにくくなる可能性がありますね。
というわけで、会社すぐ近くの分譲地はあきらめました。
会社に近ければ、通勤は楽だと思うのですが、近ければいいというものでもないのですね。
あと、あまり近すぎると通勤手当に影響するとか(○km以内は支給せず、など)、会社によってもいろいろ規則があるようです。
通勤はオン・オフ切り替えの時間でもある
私は子どもの頃、一時期ですが、父が勤める会社の社宅に住んでいたことがあります。父の職場は社宅の隣に、ほぼ棟続きにありました。
「通勤が楽でいいね」と父に言うと、「それはそれでちょっとなぁ…」と言っていました。
「会社帰りに一杯ひっかけるわけにもいかないし」と。
通勤というワンクッションがないと、オンとオフが切り替えにくかったのでしょう。通勤が気分転換の時間でもあったのでしょうね。
近すぎず、遠すぎずの距離がいい
結局我が家は、夫の職場から数Km離れたところに、家を建てました。
ふだん夫はマイカー通勤ですが、自転車でも行ける距離です。歩こうと思えば歩くことも可能です。
かつて首都圏に住んでいた頃は、私も夫も片道1~2時間、電車通勤をしていました。とても歩いて帰れる距離ではありませんでした。
いざというとき歩ける、というのはやっぱり安心感が違いますね。災害時に帰宅難民になる心配も少ないですし。
またコロナ禍で、電車通勤のリスクがクローズアップされました。感染症が心配なご時世には、マイカー通勤できる田舎の暮らしはありがたいです。田舎は不便なことも多いですが、この点では魅力的だと思います。
近すぎず、遠すぎず…職場へは、そんな距離が一番ですね。