メーター類、どこについていますか?
注文住宅を建てる場合には、あらゆる設備・仕様を決めていかなければならず大変です。
電気・ガス・水道などのメーター類についても、どこに設置するか検討することもあるでしょう。
ただ、家の外につくものですし、とくに細かい相談なくハウスメーカーが決めてしまうこともあります。(我が家もそうでした)
ですが、メーターの位置もちょっと気をつけたほうがいいかな…と思うことがあったので、書いてみます。
大雪後のできごと
先日、北海道で記録的な大雪が降りました。
私が家の周りの除雪をしていた時のこと。
「すいません…」と声がしたので振り向くと、ガス会社の検針員さんが立っていました。
「雪のせいで、お隣のメーターが読めないんです。お宅の敷地を通らせてもらっていいですか?」
お隣さんのメーターは家の脇。除雪されておらず、腰の高さまで雪が積もっています。我が家の敷地を通れば、何とかなりそうでした。
「どうぞどうぞ」とお通ししましたが、そちらからでも、ひざ下くらいまで雪に埋まる状態。検針員さんは、雪をこぎながら、やっとメーターにたどりつけました。
「ありがとうございました!いやぁ、このドカ雪には参りました…」
「本当に、ご苦労様です…」
「私たちは、双眼鏡も持っていますが…メーターが家の脇や物陰にあると、見えないこともありまして」とおっしゃっていました。
家の美観を考えて、通りから見えにくい位置にメーターをつける場合もあるでしょう。でも、検針員さんには不便でしょうね…。
スマートメーター化も進むが…
メーターが道路から見やすい位置にあれば、検針員さんも敷地の奥に入らずに済みます。
犬にほえられたり、不審者と間違えられたりすることもないでしょう。住人側にとっても、そのほうが安心なはず。
最近は、使用量のデータを自動的に送信する、スマートメーター化が進みつつあります。
すべてスマートメーターになれば、検針の必要もなくなるのかも。
でも、電磁波による健康被害とか、データ漏洩によるプライバシーのリスクなどという話も聞くので、正直、不安もあります。
また検針作業以外でも、今回の積雪のように、メーターに近寄りにくい状況が起きると困ることがあります。
たとえばガスは地震などの際、自動でストップしますが、復帰するにはメーター本体のボタンを押す必要があるそうです。
雪やつららが落ちる危険のある場所などは、避けるべきでしょう。
メーター位置も忘れず検討を
ガスや電気のメーターは壁付けですが、水道のメーターボックスは、地面に埋め込んだ形で設置されます。家の前のわかりやすい位置に作られるので、目立ちすぎて気になる…というケースもあるようです。
また、水道メーターが駐車スペースに設置され、「車を止めていると検針できない!」なんてこともあるとか…。設計段階で、ちょっと気をつけていれば防げたのではないでしょうか。
でも家づくりって、ふつうは一生に一度あるかないか。メーターのことまで、素人にはなかなか気がまわらないものです。注文住宅を計画する際は、どうぞご注意ください。